職員、大海原へ投げ出される (ページ9)

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そうだ。なにも武器と防具だけで戦う訳じゃない。
私にはあそこで培った勇気、精神力、正義、自制の力があるでは無いか。

私の職員階級をあげる為にはその4つの力に合わせた行動を取り、経験を積めば恐らくは上がるだろう。そうと決まれば。

『"ego発現"！』

会社では近距離武器より遠距離武器の方が有利だったが水中戦。しかも相手が海洋生物となったら近距離武器の方が優勢に決まってる。

『ego、"喜び"』

"あなたが寛容ではない喜びを探すなら、終わりは自己の喪失に達する。棘から落ちた粉が世界に知られているなら、人々は永遠に沼から落ちるかもしれない。"

「A！？」

ウソップさんの声が背中を追い掛けるが構わずシャボンに包まれ飛び出す。

『喰らえ！』

迫り来るクラーケンの足に一先ず喜びを3刺し。するとクラーケンは身震いをする。これは喜びの属性が肉体と精神を蝕むBLACK属性の武器だからだ。

「A！下がってろ！」

『っ……はい！』

後ろに飛び退いた瞬間、ルフィさんの象銃がクラーケンの横顔に的中。完全にノビたクラーケンからサメが現れ、そのまま海底へと泳いで行った。

「お前ら、サニー号へ戻るぞ！」

ゾロさんの言う通りに戻ろうとすればする下へ下へと流れる濁流に4人とも飲み込まれる。