職員、大海原へ投げ出される (ページ4)

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｢それにしてもその服装、何処かいい所に就いてたのかな？武器も持ってるし誰かの護衛ってところか？｣

『あ、この服装……別にそんないい所じゃ』

何故か喋るトナカイは置いておいて、身の上を話そうとした時、頭痛と共にある言葉が脳内に浮かび上がる

【ego発現】

『うっ……ego発現……？』

｢わぁ！大丈夫か！？｣

反射的にその言葉を呟けば、見る見るうちにスーツ姿からオレンジ蝶ネクタイがチャーミングなあの装備、収穫のegoに身を包んでいた

｢おぉ〜！突然服が変わった！凄い！｣

｢ってこたぁ、お前悪魔の実の能力者なのか！？｣

『悪魔の実……？』

いつの間にやら医務室に侵入してきた麦わら帽子の少年にキラキラとした目で問い詰められ、言葉につまる

｢悪魔の実ってのはなぁ……かくかくしかじか｣

『成程、でも私そんな感じの木の実、見た事も食べたことも……』

｢うーん、消される為に海に流されたって言うのはありそうだなぁ……｣

点滴を身体に刺しながらトナカイさんは首を傾げる

｢まぁとにかく、細けぇことはほっといて健康になるまでここに置いてやるよ！｣

『そんな悪いですよ』

｢でもどこにも行く宛て無いんじゃないのか？｣

『うっ……』

｢そうとなればみんなに紹介だ！俺はルフィ、海賊王になる男だ！｣

少しの申し訳なさに囚われつつも、なんだかんだ楽しそうな日々の予感がする