＊プロ野球＊ ~短編集~

犬系彼女と完璧彼氏 F30 ページ24

私の彼氏は完璧すぎる彼氏だ






優しくて、気遣いもできて、忙しいのに連絡もマメにくれる



連れて行ってくれる場所はどこも楽しくて




そして彼はプロ野球選手で最高にかっこいい






前世の私がいっぱい得を積んでくれて出会えた本当にもったいないくらいの素敵な彼氏






『陽平くんまだ帰って来ないかなあ』





『まだかなあまだかなあ』





ガチャとドアの鍵が開く音が聞こえた







『陽平くん!!!!』





バタバタと駆けてドアを開け腕を広げておいでと言ってくれる陽平くんの胸に飛び込んだ







『陽平くんおかえり』






「ただいまA」








陽平くんは私の頭をよしよしとゴツゴツした手で撫でてくれるそれが日課となってきた









「今日も可愛いね」




『なにそれ』




「そんな事言って、でも満更でもない顔してる」





そう言ってまた頭を撫でてくる









よく陽平くんは私には尻尾が見えると言う









『大丈夫?』




と心配したが、彼はきっと誰もが見えてると言ってその時も頭を撫でてきたのを覚えている









私は陽平くんに撫でられるのが大好きで、ムスッとしても撫でられると何故か許してしまう








「はあ可愛いなA今日のご飯は何?」







『今日のメインはハンバーグだよ』





「やったね!」




そう言ってまた頭を撫でてきた




『もうできてるから今準備するね』




ドアを開けキッチンへ行き冷蔵庫からおかずを出して、フライパンにあるハンバーグをよそいテーブルへ運んだ。




「わざわざ待っててくれたんだ。本当にありがとう」



『陽平くんと一緒にご飯食べるとものすごく美味しいんだよね』







陽平くんは「もう可愛いな」そう言って椅子に座った私を後ろからぎゅっと抱きしめてくれた







「大好きだよA」




『私も陽平くんのこと大好きだよ』









私の彼氏は私にはもったいないくらいの素敵な素敵な大好きな彼氏です

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