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☆10話☆ やりづらい ページ12
そんなこんなでその子の新人教育は始まったのだが、
その新人従業員は、一言で言って、
“最悪“
だった。
いや、勤務態度が悪いとかそう言うことではない。
ちゃんと教えたことはするし、真面目に取り組むし。
ただ、良くも悪くも真面目すぎる。
それから、全くと言っていいほど、靡かない。
ちゃちゃっと仲良くなっちゃって、なんて無理だった。
とりあえず何か話題を作ろうと話を振っても、
「どこ住んでんの？付き合ってる人はいるの？」
「初対面でプライベートな質問は控えた方が良いのではないですか。言う義理もありませんし」
一刀両断。
ニコリともせず返される始末。
この、モテモテビューティプリンスてある俺のありとあらゆるトーク術を用いて話しかけても、一刀両断。
「そのメガネ、外した方が可愛くない？」
「そんなことより仕事を教えて下さい」
普段の女の子なら、ちょっと見つめれば赤くなるのに、それもない。
やりづらい。
その一言に尽きる。
あと、お堅い。
ブル兄並にお堅い…。
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作者名：マリーAI | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Marie-HP/
作成日時：2019年4月22日 19時
