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「ふーん……。別にその相手、俺でいいじゃん」
一松先生はベッドに座り、わたしの両手を壊れ物を扱うかのように優しく握る。
「……え」
「俺がダメな理由でもあるの？」
寝惚けたような目がじっと見つめてくる。今度はさっきと違う、逸らせないような眼差しで。
「……ない、けど、別に……。なんて言うか……」
この先生と恋をするのは今さら気恥ずかしい。
「……まあいいけど。俺はAさんが好きって言うのを、ちゃんと覚えてて」
わたしの頭を優しく撫で、手を離した。
一松先生は立ち上がり、デスクの上に置かれたコーヒーを飲む。
「……泣いてもいいよ。俺のことは居ないものとして扱って……」
背後から聞こえてくる声に反応して、わたしは膝を抱えてスカートに顔を埋めた。
……否定されなかった。呆れられなかった。
そのことが、なぜだかとても嬉しい。
「……一松せんせー」
「ん……？」
「ストーカー、もうしない？」
「え、やだ……」
やだって駄々っ子か！ とツッコんで、そのあと密かに笑う。
いつの間にか、保健室はわたしが癒される場所になっていたらしい。
翌朝。
「『いつも見てるよ』……」
なんとか解読できたその文字はやはり一松先生の字だった。
視線だけを動かして、端の方に一松先生の姿を捉える。
やっぱり、一松先生は一松先生だった。
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海柄 - この作品…神すぎます……凄いです！いつ見ても癒されるぅ〜！投稿お疲れ様ですっ!!次の投稿待ってます！ファイトっᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2022年4月9日 8時) (
レス) @page17 id: c80b266ed1 (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - もう、続きは書かれないのですか？いや、すみません。気長に待ってます。楽しみにしています！ (2021年5月4日 17時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
小森桃子(プロフ) - ZUNさんは神なのだwさん» 神だなんて……。ありがとうございます！ これからも喜んでいただけるよう頑張ります (2019年6月21日 17時) (レス) id: a15aeb4942 (このIDを非表示/違反報告)
ZUNさんは神なのだw - 一松可愛いすぎでしょ！作った人…神じゃん！ (2019年6月21日 17時) (レス) id: edb9ce2cd8 (このIDを非表示/違反報告)
小森桃子(プロフ) - 憂月さん» ありがとうございます！私自身も萌えてます(笑) (2019年4月26日 19時) (レス) id: a15aeb4942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小森桃子 | 作成日時：2019年3月26日 10時
