13話 ページ19
『…まぁ、ノックしても意味ないか…』
さてどうするか。
だってここ入ったらヴェルドラさん倒すまで街中に行けないんでしょ?
流石にな…『竜種』と戦うのはなぁ…疲れる。
『すいませーん、リムル様に会いたいんですけど…』
刹那、視界が白く光る。
目を開けると、魔国の幹部の皆様が凄い顔でこちらを睨んでいた。こっわ
「…A、お前帝国の人間だったのか」
『はい、そうですよ?それがどうかしましたか?』
「何でっ…何でお前がこんな事を」
『言っておきますけど、戦争はまだ始まっていないんです。このまま平和的解決に持ち込みたいと思ってるんですけど…。最初に話し合いって言いませんでしたっけ?テスタロッサ殿も死んではいません。眠ってるだけですよ』
「俺らにどうしろと?元々戦争を仕掛けてきたのはそっちじゃないか」
わお、ベニマルくんイケメンやなぁ。でもやっぱめちゃおこじゃねぇか。
『それは謝罪します。すみませんでした。少し、待っていてください』
《空間転移》を使い、元いた場所に戻る。
「どこに行っていた。答えろ」
『魔国の本陣に。魔王リムル様とお話ししてきました』
「⁉何故殺してこなかった」
『流石に私も幹部と魔王を相手に戦うほど馬鹿じゃないので。それよりも、兵を引いてください』
「兵を引け、だと?ふざけるな。この戦は帝国の輝かしい未来のための大いなる一歩なのだー」
『いい加減にしろ』
今まで溜めに溜めた魔力を、《魔王覇気》に乗せて解き放つ。
『何度も言わせるな。この戦を始めたら、お前らに勝ち目は無い。1人残らず死ぬ。
この意味が分かるか?お前らは最初から捨て駒だったんだよ。ガスター中将、兵を引け。責任は全て私が負う。
皇帝陛下にも、直々に言っておく。まぁ、当然死刑になるだろうが』
「何故…お前はそこまでして。この戦を止めるのだ?」
『何一つ、帝国に利益が無いからだ。情報も、戦力も、何も入ってこない。それどころか失うことになる』
と言うのは建前。本当は推しが仲良くしてるのを見たいだけなのだ(ドヤァ
「…分かった。兵を引こう。全軍撤退!」
良かった。取り敢えず、第一段階は成功だ。
『…あ、忘れてた』
結界に閉じ込めたままのテスタロッサさんを解放する。
『出ていいですよ。狭いところに長々と閉じ込めてしまい、すみませんでした』
90人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「転生したらスライムだった件」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月18日 20時) (レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - りぷさん» ありがとうございます!なろうも書籍もどれも好きなんですよね〜 (2019年12月13日 19時) (レス) id: b2cd999176 (このIDを非表示/違反報告)
りぷ - おもしろいよ、なろうからみてるから!がんばってください (2019年12月11日 22時) (レス) id: 6ead5c4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございまぁぁぁぁす。消さないでおきますね (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - マイさん» 分かりました。消さずに取っておきますね。更新はかなり先になると思いますが… (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白田黒 | 作成日時:2019年8月5日 17時