8話（ほぼ会話文） ページ12
「やぁ！呼ばれた気がして出てきたよ！」
『いやお前クソ神っていう自覚あんのかい』
「」
『www』
いつものテンションで話が出来て、少し心が落ち着く。
「…ごめんね」
『？何が？』
「…君には、少々荷が重いだろう？」
『あー…まぁね。ルド兄もグリ姉もいい人だけど、やっぱり頑固だなぁって。流石世界の頂点に立つ者って改めて感じたよ』
「…君も、相当なお人好しだね。その気になればルドラやヴェルグリンドとも互角以上に渡り合える力があるのに、何故それをしないんだ？」
『それ言っちゃうと超個人的な話になるけど、いい？』
「構わないよ。むしろ気になる」
『あっそ。ほんとクィラってよく分からんなぁ…まぁいっか。
私の家ね、お母さんとお父さん、そんで私と弟って言う感じだったんだけど。
ちっさい時にね、お父さん死んじゃって。その原因、社内でのいじめで殺.されたらしいんだ』
「…え？」
『そりゃびっくりするよね…でね、それ知った時ね、そん時中1だった私と小5の弟ガチギレしちゃって。
なんでお母さんは復讐しようと思わないのかって。そしたらね、
《もちろん、しようと思えば出来る。でもね、そうなるとキリがないじゃん？お父さんも多分そんなこと望んでないから、お母さんは凪と晴矢を大事にして生きる。
そしたら、大きくなって立派になって見返せる。それがお母さんなりの復讐って訳よ！》
って、笑いながら言ったんだ。一番辛いのはお母さんのはずなのに。
それ見た私と弟はもうこのお母さんはこのまんまなんだなって思って。
だからね、お母さんが教えてくれたことを無駄にしないように、精一杯今まで明るく可笑しく生きてきたんだよ。
だから私は、腹が立ったって自分の持ってる力も使おうとは思わない。そりゃ、ただ壊したいから壊す、っていうやつだったら使うかもしんないけど。
話し合えば分かり合えるとか綺麗事言うつもりはないけど、人を憎んだら冷静な判断ができないから、私は誰も死なさずに、魔国連邦と帝国の戦争を止めたいんだ。はい、おしまい』
「そうか…君は、君だけが優しいんじゃなくて、君の家族からの優しさを別の形でこの世界に返そうとしているんだね」
『難しいことはよく分からんけど、そうなんじゃない？』
「『そうなんじゃない？』って…wこれ大分大ごとなんだけど」
『すまねぇwww』
「君は、今のままで世界を救ってくれ、美空凪。いや、A・ナム・ウル・ナスカ」
『りょっ！』
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Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月18日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - りぷさん» ありがとうございます!なろうも書籍もどれも好きなんですよね〜 (2019年12月13日 19時) (レス) id: b2cd999176 (このIDを非表示/違反報告)
りぷ - おもしろいよ、なろうからみてるから！がんばってください (2019年12月11日 22時) (レス) id: 6ead5c4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございまぁぁぁぁす。消さないでおきますね (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - マイさん» 分かりました。消さずに取っておきますね。更新はかなり先になると思いますが… (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白田黒 | 作成日時：2019年8月5日 17時
