好きだよ、レオくん【佐野玲於】

香水 ページ15

Your side




涼太「Aちゃん、誕生日おめでとう」



翌日、楽屋のドアノブに手をかける直前に涼太くんに話しかけられた。

それもどこで知ったのか、私の誕生日のこと。




「…ありがとう、涼太くん」


涼太「これ、一応俺からのプレゼントってことで」



ピンク色の小さな紙袋。
そこには私が一番好きなブランドの名前が書かれていた。


　

「…こ、これ！」


涼太「うん。Aちゃん、よくこのお店の話を
玲於にしてるなぁて思い出したから」




玲於のおかげかなぁ、なんて嬉しそうに笑う涼太くんは王子スマイル、という言葉が一番似合う、正真正銘の王子だと確信した。

　

中身を開けると、ずっと欲しかった香水




「ほんと嬉しい…！ありがと！」


涼太「どういたしまして
そんな喜んでもらえて良かったよ」






.





Ryota side



HIROさんからは前から聞いていた、Aちゃんの
誕生日。普段お世話になっている分、少しでもお礼の気持ちを…と思い、最近彼女がハマっているブランドの香水をプレゼントとして選んだ。



" でね、そこのお店の香水がね______"


玲於 " へー、"


" 玲於くん！ちゃんと聞いてよ！ "






もちろん、情報源は玲於との会話。

ここ最近はずっとその雑誌のページを玲於に見せていたのが印象に残っていた。

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