96 ページ47
会場に『NATSU☆しようぜ！』のイントロが流れ始める
観客は待ちに待ったTRIGGERの登場だと喜んだ束の間、すぐさまブーイングをステージに浴びせた
ステージにTRIGGERではなくIDOLiSH7
そりゃ、TRIGGER目当てでステージ見に来たのに、出れない上に別グループがTRIGGERの曲なんて歌ったら怒りなんて爆発するに決まってる
こんなブーイング浴びせるくらいなら、やらなきゃ良かったかな...
ブーイングの嵐の中、IDOLiSH7は懸命に歌い続ける
あんな視線や罵倒の中、歌い続けるなんて見ているこちらも辛すぎる
ファンの怒りなんて、何よりも怖いことなんて分かりきってたはずなのに
A「誰も聞いてくれない...やっぱりやらない方が良かったのかな...。」
紡「...ううん。そんなことない。大丈夫。みんなはガラガラの会場でも、びしょ濡れでもいつも全力で歌ってる。IDOLiSH7の歌声は、思いは、きっと会場のみんなにも届くわ！」
驚いた。それと同時に、自分の発言を恥じた
弱気になっていたのは私だけだった
私はIDOLiSH7が傷つけられることを恐れていたのに、
紡もみんなもそんなことどうってことない。むしろそれがどうしたという心構え
それに加え、悲しんでる観客をいかに楽しませて帰ろうかと考えて、前を向いていたのだ
凄いな...流石元祖マネージャーだな...
さっきまで強ばっていた顔に少し笑みが戻った
A「そっか...。うん。そうね。IDOLiSH7なら大丈夫だね。私が弱気になってちゃダメね。」
紡「縁下が力持ちじゃないと、みんなが弱っちゃうでしょ？怖くてもみんなのに比べたらなんてことないわ！」
A「強いな...私もそうなりたい。」
徐々にブーイングが静かになっていく
会場は1つになり合いの手も増えていく
楽「あいつら...」
A「八乙女さん。」
龍之介「俺たちの歌を、俺たちを待っていてくれたファンと歌っているのか...！」
いつの間にか舞台袖に来ていたTRIGGERは、ステージに立つIDOLiSH7を悔しそうに、羨ましそうに見つめていた
天「......こんなにも自分が惨めに思えたのは、初めてだよ。
ファンの期待に応える、僕達ができなかったことを、今、彼らがパーフェクトにやっている。」
楽「なんで...なんで俺たちがあそこに立ってねーんだよ！
...クソッ...！」
悔しがるTRIGGERにかける言葉が見つからなかった
どう声をかけていいかも分からなかった
ただただ悔しがる3人とステージに立つ7人を見つめ続けることしか出来てなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» あー本当だ...誤字ですね。教えて下さりありがとうございます。直してきますー！ (2019年5月17日 19時) (
レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - FSCカンパニー、じゃなくて、FSCでファイブスターカンパニーなんですよ(汗) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» そうなんですね！まあ、でも、好きなものにはお金かけたくなっちゃいますよね！ (2019年3月3日 23時) (レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - Lampさん» アイナナ以外だと抵抗ないですwシノアリスってゲームに特に課金しちゃってて…。 (2019年3月3日 22時) (レス) id: 5d9bc3afeb (このIDを非表示/違反報告)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» あーなるほど...。アイナナに限らず、課金するのはちょっと抵抗ありますね...その分そのお金で美味しいもん食べたい派の人なんで(笑) (2019年2月28日 18時) (レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lamp | 作成日時：2019年2月9日 14時
