63 ページ14
楽屋に戻ると、みんなドタバタと騒がしかった
どうやら、出演が15分早まったらしい
大慌てのまま、スタジオに行き、そのまま出番となった
脇で紡と共に彼らを見守る
イントロが流れ、順調な滑り出しだ...と思っていた
壮五さんの次は一織が歌い出しのはずなのに、一織の声が聞こえてこない
どうやら歌い出しを忘れてしまったようだ...
カバーしようとするも、みんなが引いてしまい、無音時間が長引いてまった
ダンスもグタグタになっている
大和さんとナギは辛うじて笑っているが、周りが笑っていない分痛々しく見えてしまう
ステージを降りてきた彼らは、呆然と座り込んでいた
声をかけようとするが、かける言葉が見つからない...
気がつくと、客席から割れるような歓声が聞こえてきた
TRIGGERの出番のようだ
彼らの完璧な歌、完璧なダンス...
いつも魅了されるその完璧な姿は、
今はナイフのように私の心に突き刺さる
三月「うぅ...っ！」
大和「とりあえず楽屋に戻るか...それから、色々考えようか。」
A「...そうね。それに...いまはTRIGGERのパフォーマンスを見ていても辛くなるだけだわ。」
無言のまま、楽屋に戻る
一織にも声をかけたが、
「しばらく1人にさせてください。」と言われたので、そっとしておくことにした
本人が1番ショックであろう...
楽屋はまるでお葬式のように冷たく重い雰囲気であり、誰一人として言葉を発さない
紡も話しかけようとするが、何を言えばいいか迷っているみたい
まあ、私も同じなんだけどね
ナギ「oh...イオリは？」
A「暫く一人にして欲しいって......けど、可笑しいわね。もう30分は経つはずだけど...」
紡「...携帯も繋がらない...。私探しに行ってきます！」
三月「オレも行く！」
大和「よしっ！全員で探すぞ！」
局の周りを全員で捜索する
声がガラガラになりながら、名前を呼ぶ
みんなもショックで落ち込んでると思うのに、全力で一織を探す
みんな、一織のこと大好きなんだな...
愛されてるね。一織。
環「いおりん、大丈夫かな？」
三月「あいつ子供の頃からなんで完璧に出来て...オレの知ってる限り、失敗なんてしたことないんだ。
...だから、これが初めての経験で...」
なるほど...
となると、余計にショックだよな...
思い詰めて変な気を起こさなければいいけど...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» あー本当だ...誤字ですね。教えて下さりありがとうございます。直してきますー！ (2019年5月17日 19時) (
レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - FSCカンパニー、じゃなくて、FSCでファイブスターカンパニーなんですよ(汗) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» そうなんですね！まあ、でも、好きなものにはお金かけたくなっちゃいますよね！ (2019年3月3日 23時) (レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - Lampさん» アイナナ以外だと抵抗ないですwシノアリスってゲームに特に課金しちゃってて…。 (2019年3月3日 22時) (レス) id: 5d9bc3afeb (このIDを非表示/違反報告)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» あーなるほど...。アイナナに限らず、課金するのはちょっと抵抗ありますね...その分そのお金で美味しいもん食べたい派の人なんで(笑) (2019年2月28日 18時) (レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lamp | 作成日時：2019年2月9日 14時
