No.5 ページ5
僕と彼女の今の現状をお話していこうかな。
元はと言えば、彼女との関係がきっかけで、こんなに苦しい思いをしているからね。
彼女と出会ったのは４年前の新学期。
それまで名前は聞いたことあるかな、くらいだったし
話したことも一回もなかったから、特に何の感情もなかった。
新しい環境で、僕は極度の人見知りを発動させて、ぼっちまっしぐらって感じだった。
そんな時に声をかけてくれたのが、彼女。
初対面で、「あくびさんの唇が可愛い」って喚き散らしたコミュ力おばけだ。
最初はまじで鬱陶しかった。割と本気で関わりたくないって思ってた。
うるさいし、目立つし。僕は静かなのが好きだったから。
でも、コミュ力おばけは良い意味でも悪い意味でも空気が読めなくて、
僕をどんどん人の輪に引っ張っていった。
彼女が本当は、周りに気を使えて、明るくて、すごく素直な良い子だってことを知った。
そのうち、彼女の横にいることが心地よくなっていった。
男っぽい僕と、天真爛漫で人気者の彼女。
いつも一緒にいるからか、周りからは「カップルだ」って冷やかされた。
最初はからかわれてるって思って怒ろうと思ったけど、すぐにやめた。
なぜなら、彼女が満更でもなさそうだったから。
むしろからかわれるこの状況を楽しんでいたから。
そして不思議と僕も、それが嫌じゃなかった。
彼女が楽しいなら僕も楽しいし、まあいっかくらいにしか思ってなかった。
段々とカップルいじりがエスカレートしてきて、
僕と彼女は周囲も公認のカップルになっていった。
もともと距離感も近かったから、何にもなくても日常的に
手をつないだり、ハグしたり、気付いたら膝の上に乗ってたり。
その中で、僕の意識も少し変わっていった。
彼女に触れるたび、ドキドキした。
いつもとなんら変わらないのに、彼女がやけに可愛く見えたり。
でもそれがはっきりと「好き」だと自覚したのは、友達に
「あくびが男だったら良かったのにね」
と言われたときだった。
雷に打たれたみたいに衝撃が走って、時間が一瞬止まったみたいだった。
そう言われたことが、とてつもなくショックだった。
それと同時に、気付いた。
「僕は、彼女が好きなんだ」って。
僕は、彼女にそんな想いを抱きながら、今日も「疑似彼氏」をやっている。
１番近くにいるのに、１番遠い。
これが僕の恋だ。
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我両性愛者也 - 私も両性愛者です。この素敵なところを見つけられて、自分とか恋心とかに自信がつきました。 (3月29日 19時) (
レス) @page7 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
アレイくん - 自分も両性愛者なので分かりみ！！応援します！ (2022年11月19日 18時) (レス) @page2 id: 31177d9c17 (このIDを非表示/違反報告)
神楽＠べりらわ(プロフ) - 羽桜さん» 応援せずにはいられない、、！ (2021年1月20日 17時) (レス) id: 1096b0b6d2 (このIDを非表示/違反報告)
羽桜(プロフ) - 神楽＠べりらわさん» もうほんとに少女漫画みたいで泣きましたぁぁぁ！！！応援してますからぁぁ！！ (2021年1月20日 17時) (レス) id: 13a1051fa0 (このIDを非表示/違反報告)
雪結(プロフ) - 受験､頑張ってください！ (2021年1月8日 7時) (レス) id: aec5ea7276 (このIDを非表示/違反報告)
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