僕の恋愛のお話。【実話】

得から損を引いたらマイナス ページ4

前述の通り、普通の男女のムズキュン的恋愛よりかは距離が近い僕と彼女。



スキンシップもたぶんそこら辺にいるカップルよりもしっかりめですし、

とにかく隙あらばいちゃつくみたいなクソカップルをやっていました。(というか現在進行中で)



僕は自分の初恋に気づいたわけですが、もちろんそんなの誰にも話せません。



当時、僕の周りには性的少数者の人が一人もいなくて、打ち明けられる人もいませんでした。



LGBTQ＋についてあまり良い印象を持っていない母や家族にも、

もちろん打ち明けられるはずがありませんでした。



孤独でしたが、それよりももっと辛かったのは、

僕自身が”恋”という感情を持っていると自覚してしまったことでした。



僕が初恋を自覚したからといって、なにかが特に変わるわけもなく。

周りはいつもと変わらない時間が流れていきます。



そこで困ったのは、いつもと変わらない彼女との距離でした。


近くにいると否が応でも意識せざるを得ず、

いつポロッと口が滑って告白をしてしまってもおかしくない状況でした。



いきなり態度を変えるわけにも行かず、

かといって彼女に恋をしてしまった僕が彼女から距離を置くなんて器用なことができるはずもなく。



むしろラッキーと思うべきなのでしょうが、如何せん僕は性的少数者なので

一筋縄ではいきません。







好きだとわかってから会った彼女に、まず最初に僕が抱いたのは罪悪感でした。



彼女はもちろん、ふざけているだけであって僕との触れ合いは遊びです。

そして、僕が彼女を好きなように、彼女も僕のことを”友達として”とても好いてくれていました。




友達として仲良くしてくれている彼女にこんな邪な想いを抱いていることが申し訳なくて。


それ以上に、そんな気持ちを抱いてしまった自分が嫌で嫌で仕方がなくて。


嫌なはずなのに、僕は確かに恋をしていて、そんな自分にまた嫌気が差しました。




恋愛において、距離が近いというかほぼ彼氏彼女のこの関係は

自分で言うのもなんですが、とても良い感じといっていいと思います。



でも、その距離が故に僕は彼女のことを忘れようとしても、忘れられないという

悪循環に陥ってしまいました。



彼女のそばに居られることがこんなにも嬉しいのに、精神的に負ったダメージが大きすぎて

僕は後に、あることをしでかしてしまうのですが、この話はまた後ほど。

公に惚気けたい→←初恋は甘酸っぱくない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す