疑似恋愛カップルの日常【実話】 (ページ16)

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15.1年経つの、はやいねページ16

ハナとの初デート(ただしあくまでも見守り隊という名の邪魔者たち付き)のその後。

『っっっっっっっっさっっっっっっっっぶ！！！！！！！！』

ハナ「あくびん、さぶいのはその格好のせいだと思うよ」

『え？？？コートとマフラーまでつけたら流石に暑くない？』

「だからといってカーディガンに耳あてとか他にもっと防寒するとこあるでしょ、、、」

寒いのは嫌いだけど、暑いのも嫌い。

どうも、暑がり党寒がり代表のグレーなあくびです。

2月ともなると、本当に寒い。

今まではハナからくっつかれることが多かったけど、
今では寒さを理由に僕がめちゃくちゃベタベタしてる。幸せ。

ハナ「うわっあくびん、手ぇ冷たっっっ！」

『あ”あ”あ”〜ハナむっちゃあったけぇ、、、』

後ろからハナのカーディガンの中に手を入れて絶賛暖取り中。あったけーなまじで。

「あくび超寒がりだよね」
「よけいにイチャイチャしてるみたいでイラつく」

『みたいじゃなくて』
「イチャイチャしてるんですー」
「『ねー』」

もうこの頃になると抵抗も恥もどっかいって開き直ってイチャついてた僕ら。

でも、2月ってことは、、、

「そう言えば、あれ書いた？」

『あれって？』

ハナ「ああ、中学卒業までのカウントダウンのカレンダーでしょ？」

『うわー紙どっかやったかも』

「あれ明日までだよ笑」
「でももう1ヶ月半とかで義務教育終わるねー」
「中学卒業か、、、」

『まあ中高一貫だからメンツ変わらんけどね笑』

ハナ「でもハナとクラス離れちゃうかもよ！？」

『それは困るな』

「うんめっちゃ困る」

『ええ？ほんと？どのへんが困っちゃうの？』(ニヤつく変態)

「もうまじお腹いっぱいだって」
「ドS発揮すんのやめろ」
「二人でやれ」

そう。クラス替えが迫っていた。

毎日一緒にいることが当たり前じゃない、と改めて思う。

ハナと出会えてから、毎日ベタベタイチャイチャしてるこの日常が無くなってしまうと思うと、
もっと一緒にいたい、という思いが一層強くなる。

『まぁ、、、ハナとクラスが離れても、僕の彼女って事実は変わらないでしょ？』

ハナ「うん、、、ほかの子のこと、好きにならないでね？」

「ほんとに懲りないね君ら」
「倦怠期ってものを知らないのかね」

ままごとみたいなことでも、
ハナがそう言ってくれること、僕のおふざけに付き合ってくれることがとても嬉しかった。

また同じクラスになれるといいなーって思った僕でした。