疑似恋愛カップルの日常【実話】 (ページ11)

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10.親友に、バレた！？ページ11

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『〜かくかくしかじかで、それでいまクールダウン中なの』

アコギに小指を粉砕されそうになった僕は、今もなお人質になっている小指を見つめながら

そう、白状した。

アコギ「へー、そっか。まあ確かに、あのルックスでそんなことされたら好きになっちゃうよね」

『…へっ？？』

「やだあくび気づいてないの、ハナちゃんめっちゃかわいいじゃん」

『いやそれは知ってるよもちろんかわいいよ、でも、え、好きって、？』

「あんた、ハナちゃんのこと好きでしょ？？？」

当たり前のようにそう言われて、パニックになった。

え、今までちゃんと隠してたよね？？？

なぜバレた？？？？？？？

だめだ、こんなことで動揺していたら、本当にそう思われてしまう。

冷静に、深呼吸。。。。

『べ、別に好きでは、ない、です』

「ウソつけ、大好きじゃんいっつも一緒にいて疑似彼氏してんでしょ？」

『そうなんだけど、なんというか、本気じゃないっていうか、』

「なーに言ってんの本気だったら困るでしょ！！笑

友達として、大好きでしょって言ってんの！鈍感か！笑」

『あ〜、そう、そうだよね、本気じゃないよ』

本気だったら困る。

わかっていた。わかっていたはずなのに、友人から改めてそう言われると、

とても、とても苦しかった。

「どうしたのあくび、黙り込んじゃって」

『んーん、なんでもない。戻るね、愛しのまいはにー(棒)が待ってるからさ笑』

「おーおー、行って来い笑」

自分の中で、なにかが変わっていく感じがした。

今までのじゃ、だめなんだ。

もっと、演じるように。

もっと、本気だってさとられないように。

もっと、悪ふざけをしているように、見せなくちゃ。

そう気持ちを切り替えて、教室に戻った。

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