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朝からと言うもの。
どこに行っても何をしてても鶴田さんが視界に入っている。
授業が終わる毎に3年の教室に立ち入る彼女はきっと、三橋くんが好きでたまらないんだろうなあ。私と一緒。
「名倉、弁当」
授業が終わった瞬間に、寝ていたはずの三橋くんが喋った。
食欲で生きてるんだなあと実感する。
「はいはい」と言って、机の横にかけておいた袋に手をかけるのと同時だったと思う。
「三橋先輩！」と、今日1日聞き慣れて離れない声が再び。
「菜々花、今日は三橋先輩のためにお弁当作ってきたんです！良かったら食べてくださいっ」
取り出す手が止まった。三橋くんは、なんて言うんだろう。
「悪ぃ。昼は名倉の弁当って決めてんだ」
「へっ、」
驚いて声が漏れた。三橋くんが、私を選んでくれた。お弁当の話だけど。
ただ、私に背を向け三橋くんの前に立つ鶴田さんの心中はきっと真逆だ。
少しずつ彼女の背中は震え始め、床に数滴の涙を落とした。
「そ、そうなんですね。すみません、そんなこと知らなかったから……」
まるで、泣かせてしまったと思わせる空気だ。はっきり言えば、こんなところで泣かないで欲しい。悲しいのも、悔しいのもとても分かるんだけど。
誰かが泣いてしまったら、悪者がいるみたいになっちゃうじゃない。
「実はさ、今日のお弁当失敗しちゃったんだよね。焦げちゃってるし、形も悪いし。……だから三橋くん。鶴田さんのお弁当食べさせてもらって！」
三橋くんに一言も喋らせる暇も与えずに、お弁当をもち、「じゃあ私、理子と食べるから！」と言って教室を出た。
好きな人のために朝から頑張って作ったのは私も、鶴田さんも同じ。
あのね三橋くん。今日のお弁当、今までの中で1番の自信作だったのよ。
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ミカ(プロフ) - 美彩さん» 初めまして！ありがとうございます、更新は遅いですが頑張ります！ (2019年8月2日 23時) (
レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» そのお言葉だけで嬉しいです。まさか自分の作品を読んでくださってる方の中にこんなにも優しい人がいるとは思いませんでした、ありがとうございます。ゆっくりとなりますが、また更新をお楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
美彩 - 続きがすごく楽しみです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月2日 7時) (レス) id: c78fd194e0 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 謝らないでください。まず更新して頂けることが私からすると嬉しいことなのです。作者様のペースで無理のない程度でお願い致します。私こそこんなコメントで頑張ろうだなんて思っていただけるのは幸いです。これからも応援しています。 (2019年7月29日 5時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして！更新が遅くてすみません。そして素敵なお言葉をありがとうございます！そんな風に言っていただけると頑張ろうと気力が湧いてきます！また遅くなりますがちまちまと更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年7月28日 14時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカ | 作成日時：2019年2月27日 0時
