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「伊藤くん……!!」





飛び降りた際に長ランが舞って、伊藤くんのカッコ良さ2割増になった。
ヘルメットくんと言い争いを起こし、「まつぼっくり」という言葉に反応して素手でヘルメットをぶん殴った。

さすが伊藤くん、と言うべき。1発でヘルメットくんを気絶に追い込んだ。





「ありがとう、伊藤くん。来てくれてなかったらホントに危なかった……」



「いや、コイツがAちゃんのこと探してるって聞いてたからよ。もっと早く来れなくてごめんな」



「そんなことないよ。……あのさ、三橋くんは?」




三橋くんに来て欲しかった、なんて思ってない。伊藤くんが助けに来てくれて嬉しかったし。
それに、今の三橋くんにとって私はそれ程大事と思える人間でもない。

ただ少し。少しだけでも私のことを心配してくれていたら嬉しい、という淡い期待。





「いや、アイツまだむくれてるみたいで」



「そっか」





自分の期待とは真逆の言葉に、悲しむ気持ちもあれば、やっぱりと思うところもある。




「あ、伊藤くん危ない!」




伊藤くんの後ろで倒れていたヘルメットくんがゾンビのように立ち上がりバットを振るった。
呼びかけも遅く、伊藤くんの背中にバットが当たった。


そして1歩前に飛び出した私も、無造作に振り回されたバットが頭に直撃。





「……いっ、あ」





いやだからさ。ホントに当てるバカいんの。頭はやっちゃダメでしょ!って怒鳴りたい気持ちを口に出せない。


頭に酷い痛みを抱え、瞼が重たくなってきた。こんな時にだって、1番に考えてしまうのはヘルメットくんへの憎みでも、伊藤くんに対する心配でもなく。三橋くんとことばかりなのに。




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ミカ(プロフ) - 美彩さん» 初めまして!ありがとうございます、更新は遅いですが頑張ります! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» そのお言葉だけで嬉しいです。まさか自分の作品を読んでくださってる方の中にこんなにも優しい人がいるとは思いませんでした、ありがとうございます。ゆっくりとなりますが、また更新をお楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
美彩 - 続きがすごく楽しみです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月2日 7時) (レス) id: c78fd194e0 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 謝らないでください。まず更新して頂けることが私からすると嬉しいことなのです。作者様のペースで無理のない程度でお願い致します。私こそこんなコメントで頑張ろうだなんて思っていただけるのは幸いです。これからも応援しています。 (2019年7月29日 5時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!更新が遅くてすみません。そして素敵なお言葉をありがとうございます!そんな風に言っていただけると頑張ろうと気力が湧いてきます!また遅くなりますがちまちまと更新していくのでよろしくお願いします! (2019年7月28日 14時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカ | 作成日時:2019年2月27日 0時

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