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「入学してすぐに三橋先輩に会えるなんて嬉しいです♡」






私とは正反対の人形みたいな女の子だった。言うならば、三橋くんのどタイプな子。単純に顔が可愛くて、清楚で薔薇よりもチューリップを持ってそうな。


そんな子に好かれたら、私の隣の彼はもちろん……。





「それで今日はAが三ちゃんを避けてるんだ」



「……そうです」





さっきまでは私が追いかけていたものの、今は全く。かと言って三橋くんが私を追いかけてくれるはずもなく。

1年生にキャーキャー言われて喜んでるのが現状。

理子にアドバイスを受けて、平和主義のツッパリになってしまったし。


ため息混じりに窓の外、中庭の方を向いた。そこには1年と思われる人達が多数と、三橋くん。そして3人のツッパリに囲まれた佐川くんがいた。


そして殴られ始める佐川くん。それを止めようとしない三橋くん。




「理子。ごめん、ちょっと行ってくる!」



「えっ?どうしたのよA!」




急いで階段を降りて中庭に向かう。スリッパのままだけど気にしない。


中庭に着いても走る足を止めず、そのままツッパリ3人のうちの1人に向かって飛び蹴りをした。





「ってぇ!」



「大丈夫、佐川くん?」



「Aさん!」





顔に多少の傷を負った佐川くんの手を引っ張って体を起こさせる。

痛そう、制服だってこんなに汚れちゃって。

佐川くんの制服に付いた砂を手で払っていると「何しやがんだてめぇ」と、3人のツッパリが臨戦態勢をとってきた。





「3人で1人を殴るなんて三橋くんより卑怯でムカついたから蹴ったのよ!なんか文句でもあんの!?」



「あるに決まってんだろ!」





3人のツッパリに仮に名前をつけてABCとすると、A君が最初に私の方へ向かってきた。
振りかざしてきた拳を手でとり、足をひっかけ投げ飛ばした。



赤坂道場に通い始めて2年間。やっとその成果を発揮できたと思った日でした。





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ミカ(プロフ) - 美彩さん» 初めまして!ありがとうございます、更新は遅いですが頑張ります! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» そのお言葉だけで嬉しいです。まさか自分の作品を読んでくださってる方の中にこんなにも優しい人がいるとは思いませんでした、ありがとうございます。ゆっくりとなりますが、また更新をお楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
美彩 - 続きがすごく楽しみです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月2日 7時) (レス) id: c78fd194e0 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 謝らないでください。まず更新して頂けることが私からすると嬉しいことなのです。作者様のペースで無理のない程度でお願い致します。私こそこんなコメントで頑張ろうだなんて思っていただけるのは幸いです。これからも応援しています。 (2019年7月29日 5時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!更新が遅くてすみません。そして素敵なお言葉をありがとうございます!そんな風に言っていただけると頑張ろうと気力が湧いてきます!また遅くなりますがちまちまと更新していくのでよろしくお願いします! (2019年7月28日 14時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカ | 作成日時:2019年2月27日 0時

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