恐怖の音 ページ12
善逸視点
俺は善逸。今は善子として遊郭に潜入中。
俺はあの音柱・宇髄さんのお嫁さんを探している。
というか、探させられている。
宇髄さんには三人もお嫁さんがいて、そのうちの一人、雛鶴さんを俺は探させられている。
信じられる!?嫁が三人!!一夫多妻とかありえる!?
いつの時代だよ!!おまけにお嫁さん達は美人!!
確かにあの人、顔は男前だったけど!?
顔はね!?
アァァァァ!!思い出したらムカついてきた!!
あの人、脳内で殴っとこ!!
美与「……ちゃ……!善……ゃん!…善子ちゃん!!」
善逸「ぎゃっ!!……あっ、どうしたの?」
肩を強く叩かれて、漸く名前を呼ばれていた事に気づいた。
振り返ると、ニコニコと屈託のない笑みを浮かべる女の子が一人。
美与「私、美与っていうの!よろしくね、善子ちゃん!」
善逸「あっ、うん。よろしくね美与ちゃん」
美与ちゃんは新人の俺に仕事を教えてくれた。
ニコニコとした明るい笑みを浮かべながら。
楽しそうに話す彼女は他の遊女の人たちからも人気があるようで、廊下を歩くといろんな人に話しかけられていた。
でも……ずっと笑顔の美与ちゃんも、他の遊女からも何かに怯える音がした。
そういえば、二日前に女将さんが転落死したとらしい。
他にも足抜けする人が多く、京極屋では怪我人も多いらしい。
善子「ねぇ、美与ちゃん。どうして怪我人が多いの?」
頬が真っ赤に腫れてる遊女の人達が通り過ぎた。
それを見て、俺は美与ちゃんにそう尋ねた。
美与「………わ、分かんない」
美与ちゃんは周りをキョロキョロと見回し、上擦った声で答えた。
……嘘をついてる音がする。
そしてその音を呑み込むほど大きい恐怖の音がした。
この恐怖の音も、鬼が関係してるのかな?
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桜餅🍎🍡🐾🐼 - 初コメですが、ずっと読ませて貰ってました!予想外の結末でしたが、凄く面白くて、自分の中でも色々想像してしまいました(〃ω〃) (3月28日 23時) (レス) @page37 id: ad99f89c7d (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 完結お疲れ様でした、主人公さんが幸せになれて本当に良かったです…!素敵な作品をありがとうございました。 (3月26日 22時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (3月20日 13時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
Yuuna - がんばってください!! (11月25日 18時) (レス) id: 41e2acbfbe (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき。、。 (11月23日 10時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しいな | 作成日時:2023年2月26日 19時