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秘宝128 ページ28

クロ「学園の生徒全員がハウルくんのように
自意識強めで面倒くさい……
いえ、真面目だったら私も苦労しないんですがねぇ〜。」
ジャッ「ウワッ!学園長!ビックリした!」
主「いつから居た?どこから聞いてた?その羽毟るよ?」
クロ「綾乃さん毟るのはやめてください!?
はぁ……。今年もアーシェングロットくんの
"商売"を止めることができませんでした。」
ユ「商売?どういうことですか?」
主「…確かに商売…」
クロ「アズール・アーシェングロットくん。
オクタヴィネル寮寮長を務める2年生です。
ローズハートくん同様、2年生にして寮長を務める
非常に優秀や生徒なのですが……
少し、いえ、だいぶ問題がありまして。」
学園長…少しから言い直したなぁ…
ジャッ「問題って、詐欺行為のことか?
だったら学園長が命令して、やめさせればいいじゃないすか。」
クロ「それが……。私が教師だからこそ
彼の行為を禁止出来ないのです。」
学園長が教師だから禁止出来ない…?

ジャッ「どういうことすか?」
クロ「アーシェングロットくんが生徒たちにばら撒いたテスト対策ノートですが……
あれは、事前に出題用紙や回答を盗み見るなどの
不正行為で作られたものではありません。
ナイトレイブンカレッジ過去百年分のテスト出題傾向を徹底的に調べ上げ
自力で練り上げた"虎の巻"なんです。」
ユ「100年分の出題傾向!?」
主「アズール先輩凄いなぁ…良くそこまで調べ上げれたなぁ…」
普通の学生なら絶対そんな事出来ない…
アズール先輩努力家だなぁ…
ジャッ「自分の力だけでそんなモン作るなんて
やるじゃねぇか、アイツ。
ん?まてよ。つまり、不正じゃないことが逆に厄介……ってことか?」
それなら確かに学園長達教師も頭を抱えるね…
クロ「ハウルくん、良い着眼点です。
教師の立場とした、いち生徒が"合法的な努力"で
テストの対策ノートを作ることは禁止できません。
そして、"親切で"友人に勉強を教えることもね。」
ジャッ「禁止したら「勉強するな」「ダチと協力すんな」って言ってるようなもんだな。
グルル……厄介だ。」
うわぁ……アズール先輩1枚も2枚も上手だなぁ…
確実に何も文句を言われない様に周りを埋めてる…
クロ「その通り。」
ジャッ「そういえば学園長、さっき「今年"も"商売を止めることができなかった」って言ってたっスよね。
まさか、去年もこんなことが?」

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哭狼 - 刹那さま、続編おめでとうございます!オリジナル編は夢主がアリエルの子孫で少しでも知れて良かったです!胡散臭かったので双子が引っ掛かってなくて安心しました、夢主への愛情深さも再確認が出来て嬉しかったです。この作品が素敵で大好きです。 (2020年6月26日 3時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2020年5月23日 22時

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