双子人魚の宝物(者) 3

秘宝117【深海の商人】 ページ17

次の日教室に向かうと愛梨ちゃんはいなかった…
ユ「あれ…愛梨ちゃんいないね。遅刻かな?」
主「…そうだね」
居ようが居なかろうが私は特に興味無いから席につき授業の準備をする…
そんな中エーデュースコンビが教室にきた…
ユ「エース、デュース!愛梨ちゃんの事知らない?
2人とも仲良かったよね?」
エ「愛梨ならロイヤルソードアカデミーに帰ったよ」
デュ「あいつナイトレイブンカレッジに来たスパイだったらしい」
へぇ…そうなんだ…興味無い
エ「なんかリーチ先輩達がつきとめて学園長に言ったらしいぜ」
フロイド先輩とジェイド先輩がつきとめた…?
まぁあの2人にだもんね…やりそう…
その日はそのまま1日が終わった…
後に聞いた話だと愛梨ちゃんにベタベタしてた
寮生達はなんであんなに夢中になっていたのか分からないらしい…
そりゃそうだよね…魅了薬使われてたんだもん

それから数日後期末テストが始まった…
…期末テスト赤点取らないようにしないと…
その日は無駄に張り切ったグリムを連れたユウと一緒に教室に向かう…
…グリム一夜漬けしたっぽいけど…大丈夫なのかな…
クル「そこまでだ仔犬ども。
お利口にペンを置いて、答案用紙を前に回せ。
このクラスの期末テストはこれで全科目終了だな。」
全「イエーッ!」
私とユウ以外の全員が歓喜の叫び声をあげる…
…耳痛いから…
クル「おすわり!はしゃぐのはまだ早い。
テストの結果が悪かったバッドボーイどもは
クリスマス休暇を補習で棒にふることになるから覚悟しておけよ。
では、解散。」
うわぁ…クリスマス潰したくはないかも…
まぁ潰れなくてもやることないけど…
エ「はーっ、終わった、終わった〜!」
デュ「やれるだけのことはやった。
あとは結果を待つだけだ。」
グ「ぐっふっふ!
オレ様にかかればこんなテスト、チョロいんだゾ。」
……この3人何かおかしい気がする…
3人共凄く余裕そう…いつもと違うなぁ…
エ「ん?お前らいつも筆記試験の後はこの世の終わりみたいな顔してるくせに、今回やたら自信あるじゃん。」
グ「ふふーん。
今回のオレ様は今までと一味違うんだゾ。
今から『大天才グリム様!』『オレに勉強教えてください!』って言う準備しとけよ。」
デュ「残念だが、今回は俺も自信がある。
悪いが勝たせてもらうぞ。」
……3人のこの自信のありよう…もしかしてカンニングした…?

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