双子人魚の宝物(者)

秘宝45 ページ45

エ「ぐ……っ、くっそぉ!
魔法を具現化させるヒマもなしかよ!」
デュ「ここまで手も足も出ないなんて……」
ユ「何が起こったか見えなかった……」
主「エースやデュース達よりも早く魔法を使っただけだよ…」
クロ「魔法の強さはイマジネーションの強さ。
魔法の効果を正確に思い描く力が強いほど
正確性も強さを増す。
ローズハートくんはますます魔法に磨きがかかっていますね。」
グ「ふな"あぁ……。レベルが違いすぎるんだゾ。」
リ「フン。5秒もかからなかったね。
その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ。
恥ずかしくないの?
やっぱりルールを破る奴は、何をやってもダメ。
お母様の言う通りだ。」
私はフロイド先輩の手をギュッと握り締める…
フ「人魚ちゃん?」
主「すいませんフロイド先輩…手繋いでないと
リドル先輩の事叩いちゃいそうで…」
突然手を繋がれ不思議そうに呼ぶフロイド先輩にそう言う…
ここは私が手を出していい場所じゃない…
今はエースとデュースが戦ってるんだ…

デュ「くっ……。たしかに、ルールは守るべきだ。
でも、無茶苦茶なルールを押しつけるのはただの横暴だ!」
リ「ハァ?ルールを破れば罰がある。
そして、この寮ではボクがルールだ。
だから、ボクが決めたことに従えない奴は首をはねられたって文句は言えないんだよ!」
ユ「ルールだからって何をしてもいいわけじゃない!」
主「リドル先輩に従えないなら首をはねられたって文句言えない?
アンタは…アンタは自分が何を言ってるか分かってる訳?」
リ「わかってるさ。罰則もないルールなんか、誰も従わない!
そんな簡単なことも分からないなんて
キミは一体どんな教育を受けてきたの?
どうせ大した魔法も使えない親から生まれて
この学園に入るまでろくな教育も受けられなかったんだろう。実に不憫だ。」
あ、駄目だ…コイツ母様と父様を馬鹿にした…
主「アンタに…アンタに不憫だなんて言われる
筋合いないでしょ!!
アンタみたいにルールルールで縛られて教育された訳じゃない!!
必要最低限のルールさえ守ればこの世の中生きて行くのに問題ないんだよ!!
独りよがりのワガママもいい加減にしなよ赤毛馬鹿!!!」
そんな事をリドル先輩に向かって言い放ってしまった
フ「人魚ちゃん落ち着きなって!」
フロイド先輩に抱き抱えられ背中を撫でられる
だって…許せなかった…母様と父様を馬鹿にするなんて…

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