双子人魚の宝物(者)

秘宝12 ページ12

ケ「しかも君はその日の晩に寮長のタルトを盗んで罪の上塗りをした子だ!
学校中で話題のニューカマーと朝一で会えるなんてラッキー♪
ねねね、一緒に写メ撮ろーよ♪イェーイ!
あ、これマジカメ上げていい?
タグ付けしたいから名前教えてよ。」
断りの返事を待つこと無く私達と一緒に写真を撮った男の子
いやいやここの学校の生徒って皆人の話聞かないわけ?
デュ「デュース・スペードです。」
エ「エース。」
グ「グリムと、その子分ユウと綾乃なんだゾ!」
主「待った…グリムいつ私がグリムの子分になったわけ?」
ユ「ま、まぁまぁ綾乃落ち着いて…グリムの言う事だから」
私達のそんなやり取りを気にすること無く男の子は
ケ「ほい。アップ完了っと♪
あ、オレはデュースちゃんたちの先輩で3年のケイト・ダイヤモンドくんでーす。
ケイトくんって呼んでね。けーくん♡でもいいよ。
よろよろ〜。」
写真をマジカメ?にアップした…
少しは私達の話聞こうよ…と言うか自己紹介遅いでしょ…

ユ「スッゴイ軽い人きた…」
主「ユウこうゆう男の子には引っかかったらダメだよ…」
ユウの一言に思わずそう言ってしまった
ケ「あ、君、噂のオンボロ寮の監督生になったコだよね。
んで、君が寮生になったコだよね。
よくあんなとこ住めるね〜!
暗そうだしマジカメ映え最悪ってカンジ。
ホント同情する〜。」
グ「コイツ、さっきからちょいちょい失礼なんだゾ。」
主「はは…グリムもそう思った?
実は私もさっきからケイト先輩失礼だなーとは思ってた…」
失礼な先輩の事をグリムと話していると突然ケイト先輩が
ケ「って、話し込んでる場合じゃないんだった!
パーティの開催は明後日。
遅れたら首が飛んじゃう。
ねーねー君たち、薔薇を塗るの手伝ってくれない?」
エ「つか、なんでそんな変なことしてんの？」
ケ「だってパーティの日の薔薇は赤がフォトジェニック!みたいな?
オレ、次はパーティでやるクロッケー大会のためのフラミンゴに色を付ける仕事がかるから忙しいんだよね〜」
え、そんな理由で薔薇を赤く塗る訳?
と言うかそんなに忙しいんだったら事前に準備しとこうよ…

2020.5.1

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