broken emotion VI

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高「おはよ、Aちゃん」

「ん…雄也さん…？」


優しく起こしてくれたのは雄也さん

いつもだったら光さんとか涼介が起こしてくれるんだけど


「…あれ？私いつベッドに来たっけ？」

高「え、覚えてないの？」

「裕翔が部屋に行っちゃって…涼介と話してて…Tシャツを着てもらって…それで…」

高「じゃあ山田じゃない？あいつ、仕事でもう家出てったけどさ」


光くんはどっかいっちゃったと雄也さんは続けて言った

だから雄也さんが起こしに来たのか

というか、どっかいっちゃったって何？

そんな軽くスルーしちゃっていいの？


なんて疑問を口に出すことなくベッドから降り、リビングに向かう事にした…が


高「あ…のさ」

「ん？」

高「薮くんは起こしたんだけど…その…」

「その他を私が起こせってこと？」

高「うん、そうなんだけどさ…そのー…裕翔、がさ」


気まずそうにモジモジと言葉をならべる雄也さん

少し待っていると聞こえたのは裕翔の部屋の鍵がかかってて起きてこない

とのこと


「うん、私頑張ってみる」

高「ごめんね… 朝ごはんは俺が作っとくから」

「雄也さん作れるの？」

高「光くんが作っておいてくれたからあっためるだけなんだけどね」


よろしく

それだけのこして階段を降りていった


朝から大変だ…

・









・








・

「大ちゃーん、起きて！…って言っても起きないよね、うんわかった｣

有「……ｸﾞﾍｯ！」



「慧くーん、おきてー！起きなきゃ慧くんの白米食べちゃうから」

伊「ん……おきる……」



「侑李、起きて？ほら、ギューってするから」

知「…ん……」


大ちゃんはベッドから突き落とし、

慧くんは白米と言って起こして、(朝ごはんに白米あるか知らないけど)

侑李はギューってしてさっさと起こした


まあ3人はいつも通り

残るは…


「…裕翔、起きて」


開かずの間にいるこの人

少し物音がするからきっと起きてるはずなんだけど…


「朝ごはん冷めちゃうよ」

中「…いらない」

「じゃあ私も食べない」

中「そんなのずるいよ…｣

「私、食べなくても大丈夫だから」

中「…わかったよ、わかったけど…皆のところに行きたくない」

「どうして？」


私が問いかけると、それに応えるかのように裕翔がドアから顔を控えめに覗かせた

目は真っ赤に腫れてて、ずっと泣いていたんだってことがわかる


「…じゃ、2人で食べよ。私が持ってくるから」


私はリビングに二人分の朝食を取りに行った

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