broken emotion VI

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雄也さんの事件(？)から4日

海は夏休みの最後の方に行く予定になった

理由は、怪我してる人が多すぎるから

怪我してる時に海はいるって生き地獄よね…

傷口に塩を塗る じゃないけどさ…


知「Aちゃーん」

「ん？」

知「ひまー」


ぼーっとしていると、ダラーっとした声が私を呼んだ


「侑李、学校夏休み明けからだから課題ないもんね」

知「ひーまーーーー」


他の人からすれば、夏休みは最高のもので

友達と遊びに行ったり、部活に励んだりととても楽しいかもしれない

だけど私達はそんなことできないから結構暇


知「あー、雄也の仕事に着いてけばよかったー」

「侑李、泳げないんでしょ？」

知「違う。泳がないだけ」


はいはいと適当に返して窓の外に目をやった

庭には光さんがいて、草むしりを薮先生と一生懸命やってる

涼介と雄也さんは仕事でいなくて、慧くんも仕事で部屋から出てこない

大ちゃんと裕翔は虫を取りに行った

小学生か、なんて思ったけど…

残った私と侑李は、冷房の効いた部屋でただただダラダラしていた


知「…ねぇ、僕達もどっか行こうよ」

「どっかって？」

知「ほら、高校生が夏休みにいそうなとことか。僕興味ある」

「興味あるって言われても…私、夏休みどっかいったりとかしなかったからわからないよ」

知「じゃあ、ゆーてぃーに聞けば分かるかな？」

中「俺が何か？」

「わ！帰ってたの？」

有「今帰ってきた！暑くてさ〜」


いきなり声がして、振り返るとそこには汗だくの2人が

並ぶと身長差凄いね、なんて言葉は飲み込んで代わりにおかえりと言った


知「ねぇ、高校生って夏休みどこ行くの？」

中「ん〜、ゲーセンとか映画館とかプールとか？」

知「う〜ん、女子高生連れてゲーセンはな〜…」

有「え、２人共どっか行くの？」

知「暇だからどっか行きたいなって思って」

有「俺もいく！」

「じゃあ4人で行く？」

中「やったー！」

八「お、4人でどっか行くの？」

薮「いいね〜、学生っぽくて」


休憩なのか、草むしりをしていた2人が戻ってきていた

この前鍵を探した時は草が伸びっぱなしで酷かった庭が、結構綺麗になっている


八「ついでにお昼も4人で食べてきちゃいな？4000円やるから」

薮「それ以外は自分のお小遣いでね」


光さんから4000円を手渡され、各自用意をして15分後に玄関集合ということになった

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