broken emotion VI

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黙ったままの重い空気がリビングに充満している

あたりまえか

雄也さんが逃げたんだから


山「…雄也、手錠したままだよな？」

伊「怪我も全然治ってない」

八「ごめん、俺の不注意」

知「誰のせいでもないよ…ひか、」


誰もが自分を責め、

みんなが雄也さんの事を心配している

光さんと裕翔は、擦り傷や痣ができた程度の怪我で大したことは無かった

慧くんもお腹に痣ができたけど、特に問題はないそう


有「早く見つけ出さないとな…」

「雄也さん、どこに行ったんだろう…」

山「俺が近くを見て回ったんだけど見つかんなかった｣

知「崖から落ちたりとこしてないよね…？」


縁起もないこと言わないでよ…

心の中でそう呟く


山「まあその可能性はゼロじゃないから一応崖の下も気にしてみるか」

伊「はやく探し出さないと」

八「一応薮にはメールしといたから」

知「雄也、ケータイとか持ってってないの？」

山「多分雄也の部屋にある」


侑李がため息をつき、より空気が重くなる

雄也さんがどこに行ったのか

それは誰もわからない

だけど、どうして逃げたのかはきっと皆わかってる

見た目に反してとっても優しい雄也さんが逃げた理由なんて

私には…わからないけど


伊「俺、色んなとこの防犯カメラジャックしてくる」

知「僕も手伝うよ」

山「俺車出す」

有「俺も」

中「俺はついてく」

「私も」

八「俺は…色々としてる」


焦っていて頭があまり回ってないせいか、光さんは何をするのかよく分からない状態

慧くんは侑李を担いで部屋のパソコンでジャックとやらをしてる


山「…行くぞ」

「うん、」

有「裕翔」

中「わかった」


私たち車組も動き出す

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