272《inoo》 ページ25
中「高木くん、大…丈夫?」
高「あ…」
伊「高木…ごめん。撃ったの俺なんだ…」
高「伊野尾くん…ううん、むしろありがとう」
“むしろありがとう”
そんな言葉言って欲しくなかった
八「なんでありがとうなんだよ」
高「だって…」
伊「俺は高木を傷つけたんだから、ありがとうはおかしいだろ」
高木はぎゅっと布団を握りしめた
ぽたぽたと落ちる涙で布団に染みができていく
苦しいよな
自分の人格じゃない時の記憶も感触もハッキリと残ってて
自分の意思じゃないのに
誰かを傷つけたんだから
それを止めることができないんだから
高「俺…山田も…有岡くんも…光くんも…薮くんも…みんなを…傷つけて…」
八「…俺と薮なんて怪我に入んねぇから気にすんなよ」
中「大ちゃんだって元気だよ、」
伊「山田なんてもっとひどい怪我してるだろ」
俺らの励ましなんか高木になんの支えにもならない事を俺は知ってる
でも、それが高木を追い詰めてたことを俺らは知らなかった
だからこの後、あんな事が起きてしまったんだ…
・
・
・
高「…皆、ごめん」
八「だから謝んなって」
光は、起き上がろうとした高木に手を伸ばした
高「…いい、の?」
八「いいに決まってんだろ?手を貸すぐらいいくらだってしてやるよ」
高木が光の手を借りて立ち上がった
その瞬間だった
八「…うわっ!」
高木が思いっきり光を押した
バランスを崩した光は、そのまま後ろに立っていた裕翔と一緒に本棚に倒れ込んだ
俺はこの日、1番の後悔をした
光達が倒れ込んだ本棚には、医療関係の本やコンピュータ関係の分厚い本がたくさん並べられていた
伊「っ、危ない!」
俺の声と共に倒れていく本棚
分厚い本が次々に2人の上に落ち、本棚が追い打ちをかけるように倒れる
一瞬のことで何も出来なかった俺の腹に、高木の足が飛んできた
伊「カハッ…!……ッ」
勢いよく壁に背中を打ち付け、電気が走る
普段、鍛えたりしてない俺は立ち上がる事なんてできない
伊「た……かき………」
高「…ごめん、伊野尾くん」
高木は窓を開けて飛び降りた
俺が鍛えていれば、高木を追いかけることができたのに
俺が山田だったら、きっと高木は逃げなかったのに
そんな後悔をしている中、意識が途絶えた
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祐莉 - ありがとうございます。お願いします。楽しみです♪ (2019年2月9日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます!もうすぐ登場しますよ!!長い間お待たせしました!年表は、現在の年齢と仲間になった時の年齢、出来事(明かされた人のみ)でよろしいですか??他に書いて欲しいことがありましたら言っていただけたら書きますので遠慮なく言ってください (2019年2月8日 21時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - まだ過去が明かされていないメンバーもいますから、入った時期だけでも嬉しいです♪ もし出来たら年表お願いします。 (2019年2月8日 18時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - お久しぶりです♪楽しく読ませてもらってます。そろそろ岡本君登場かな?楽しみです♪ 後パート6になって今までの事件や過去の事件を読み返していて気になったので、主人公含めたジャンプのみんながそれぞれチームに入った時期の年表が見たいと思いました♪ (2019年2月8日 18時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - yukinaさん» コメントありがとうございます!!1日最低1話は更新するように頑張りますので、これからもよろしくお願いします!!応援、ありがとうございます! (2019年1月21日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice | 作成日時:2019年1月17日 22時