＊ 25 ＊ ページ25
「…………………………」
『…………………………？』
「…………………………」
『…………………………あのぉ、』
俺が食べ始めて数分間、未だに前の人が俺を見つめてくる
流石に何か喋ってくれんかな…無言で見つめられながら朝食食べる趣味無いんやけど
『御名前、もう一回聞いても良いですか？』
「………鬱やで」
『えっと、鬱様…何で俺のことをそんなに見るんですか？なんか付いてたり……』
ut「………………」
鬱様、名前はわかった
取り敢えずその無言見つめタイム終わらせて下さい……
ut「……………なぁ、A君」
『はい、何でしょう』
ut「君、セシリアちゃんと仲ええやんな？」
『まあ、仲良いつもりですね』
ut「どこまでヤッたん？」
『ぶふ』
ゲホゲホと噎せる俺
ヨーグルトで噎せる経験初めてやわ
やった……って、あのやったやんな？
片仮名の方やんな？
やっと口開いたと思ったらなんちゅうこと聞くねんこの人
『何もしてないですよ…俺とセシリアはそんな関係じゃないですし、』
ut「…グルちゃんとは？ヤッたん？」
『やってません！！！』
ut「ふ〜〜〜ん、」
面白くない、と言わんばかりの大きな溜め息を付かれる
なんやねんこの人
ut「…あ、エリカちゃんから電話や。バイバイA君」
『あ…はい、さよなら』
そう言うとインカムを抑えて立ち上がった鬱様
エリカさんって彼女かな？
ut「あ、そうやA君。ショッピ君やったら多分訓練場の中におるで……嗚呼、ごめんごめんアミちゃん、仕事やってたから…」
アミさん？
……彼女二人？
幹部やったらそれって許されるん？
…………嗚呼、こういう人か
ショッピ様の居場所教えて貰っただけ有難い
けどあんまりあの鬱様って人には近付かんとこ
ご馳走様でした、と手を合わせる
食べ終わった食器を持って立ち上がると、セシリアが焦った顔をして止めてきた
セ「A様、食器は私達が運ぶのでショッピ様の所へ行って下さいませ」
『でも、俺が食べた食器やし…』
セ「……A様がお優しいのはよく分かります。ですが、この城内では私共にお任せ下さい」
セシリアが眉を下げてそういうもんやから、俺も渋々と彼女に食器を手渡した
確かに、城やもんなぁ
重役が自分で、グルさんが自分で食器運んでるところとか想像出来へん
昨日はゾムに食べてすぐ連れて行かれたからあれやけど、やっぱり慣れへんなぁ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りす(プロフ) - 好きです〜！彼女に花より愛されてないって言われちゃう夢主君…ｗ。ずっと応援しています！頑張ってください〜！ (9月9日 12時) (
レス) @page48 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
choco&minto - ｽｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ………ただただ尊い。作者様天才、神様、仏様。 (2022年4月30日 23時) (レス) @page48 id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
ミイナ(プロフ) - 童 貞って書いてエミさんって読むのね。(学習した。。)面白かったです。(良すぎて語彙力のない私には書けないっす。。。。 (2020年4月25日 10時) (レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！ガチガチ過ぎず緩過ぎずを目指して精進しますね！皆様にも幸がありますように…… (2020年4月12日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - …1ついいですか？(勝手に言うけど)作者さん神過ぎでは？あ、長文&連続ごめんなさい！作者さんに幸あれーっ…なんて願います…w (2020年3月29日 3時) (レス) id: 0b974c36ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一条
| 作成日時：2020年1月7日 16時
