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63話 ページ17

それから時間はあっという間に過ぎていき、大会では2位という結果に終わった

「あー!!悔しいんやけど!俺らのほうが絶対強いやろ!!」

「いや、負けたんだから弱かったってことだよ」

全国大会で2位という順位は割と名誉なことだし喜ばしい結果だとおもう。実際我が家では母は喜んでいたし、おめでとうという連絡が姉から来ていた

大会後、軽いミーティングをした僕たちは各自解散となり家に向かってあるいていた。家に近づけば近づくほど一人になり、完全に一人ぼっちになってから僕は白いイヤホンを耳にして音楽を聞きながら歩いていた

「お疲れ、勝ったか?」

家につくとそんなことを聞いてくる祖母にまたしても腹が立つ。稲荷崎が強豪であることすらも知らないから聞いてくるこの質問で、テレビでもみろよと心の中で毒を吐く

「勝ったり負けたり」

素直に「2位だった!」なんて満面の笑みで喜んで見せれば可愛いのかもしれないが僕にはそんな愛想を振りまくほどの可愛気はない

部屋に入り荷物をおいて真っ先にお風呂に入る。

「俺らは引退せいへんよ、そんなにしてほしいんか?」

「えっ、いや!そんなんやないです!」

北さんの返答に焦る双子と銀。それを余裕な笑みで「冗談や」なんて言った北さん

その言葉が嘘ではないことくらいわかるから何も心配なことなんてなく、リラックスして湯船に浸かる

頭の中には気がつくと試合の風景で、上がってから髪を乾かすこともなくノートに相手の良かったところ、自分のだめなところ、チームのだめなところを書き出した

(2位で満足できる訳ねぇっつーの!)

時間が経った事で心がようやく結果を理解することができたからなのか、徐々に苛立ってきたところで母にご飯だと呼ばれた

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香恋(プロフ) - Uさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです!時々よくわからない表現が出てくるかもしれませんが今後ともぜひこの小説を楽しんで読んでもらえたら嬉しいです! (2022年10月24日 22時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
U - 主くんの消えてしまいそうでありながらも逃げることができないという状況そのものや、心理描写が儚すぎて思わずコメントしてしまいました…!この作品ほど続きや終わりが気になるものに出会えたのは初めてです!素敵な作品を作ってくださりありがとうございます!!! (2022年10月24日 20時) (レス) id: 84c1c08764 (このIDを非表示/違反報告)
香恋(プロフ) - ウリンさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて凄く嬉しいです!!ほぼ毎日更新できるように頑張ります! (2022年10月2日 22時) (レス) @page28 id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
ウリン(プロフ) - さっ最高です…香恋さんの書く心情描写がリアル過ぎて物語に簡単に入り込めます…応援してます!更新ありがとうございます! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 34bb7b30de (このIDを非表示/違反報告)
香恋(プロフ) - さーさん» コメントありがとうございます、そう言ってもらえてとても嬉しいです!!できる限り毎日更新できるように頑張るりますね (2022年9月17日 16時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歌恋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/  
作成日時:2022年9月8日 23時

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