手前の全ては俺の物。

7話 ページ9

中「漸く……漸く手に入った。」


欲しい物が手に入った。




俺から離れるなんて言った時は
ぶち切れそうになったけどな。




今は混乱してるんだ。

落ち着いたら俺の愛も受け取ってくれるだろう。





覆いかぶさった時のAの顔


藍色の少し乱れた髪


恐怖に怯える翡翠色の瞳。


陶器の様に白くもっちりとした肌




桜色の薄い唇。




そして下を観るとよく実った2つの膨らみ。




あと少ししたら襲ってたな……。









身を引いといて正解だったな。
あれ以上あの体勢でいると理性がきかなくなる

まぁいずれ身も心も俺の物になる。






楽しみはとっとかねぇとな。









あの糞太宰と仲良さげに話していたのは、
腹が煮えくり返る程怒りたくなったが、
気分が良いから許してやるとするか。









A……。


愛してる。


お前の望むものならなんだってしてやる。






だから俺から逃げないでくれ。




そして俺を愛してくれ。






俺も


手前だけを愛すから……。






懐から取り出した盗撮したAの写真に俺接吻をした。

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