靴が82足 ページ43
貴方side
河川敷には場地、千冬、武道が寝そべり遠くを見ていた。後入りで俺が行くと3人は寝起きでぼんやりとしか見てなかったのか、俺の顔を見て驚く。
『大神どうしたのその目!?』
『今日ずっとこんな目だぜ?』
『相棒の言う通り今日のお前怖いぞ?どうした?』
「別に普通だよ」
スマホを取り出して内カメで見ると目は普通。強いて言うなら少し影が入ってる?雰囲気?まぁ、俺はそのままだしとスマホをしまった。
『にしてもこの先どうなるんだろうな?…黒龍が俺達の下について稀咲達が東卍から出て行って、今や壱番隊が東卍で1番デカくなっちまった』
『俺も救って、黒龍に裏があっても大寿は死ななかったんだろ?そしてあの稀咲も追い出せた』
『場地さんの言う通り。
「ミッションコンプリートって事だな」
『だから、帰るんだろ?未来に』
『うん…』
『お別れだな』
『そうだな武道…今までありがとうな』
「俺も地道に帰り道探すから、さっさと帰って日向ちゃんに会いに行けよw」
武道は未来を変えたんだ。俺だって変えられる未来がある…足掻く事も出来るんだ。そう笑うと武道はボロボロと涙を流した。
『千冬!今までありがとうな!オマエらが居なかったらここまで来れなかったオマエはオレの一生で1度のマブダチだ!』
『場地くん!俺は壱番隊の意志をついでここまで来ました!血のハロウィンも稀咲を倒そうと戦ってくれて最高の隊長です!』
『大神!お前はいつも突然来て助けてくれる!女の子なのに傷だらけで場地くんを守ろうとする姿、すげぇ足掻けてたよ!』
そう泣きながら叫ぶ武道に俺らは思わず吹き出し、ケラケラと笑った。
『12年後にまた会おう!それまで少しだけお別れだ』
『12年後の俺にシケた面すんなよ?』
「じゃあな!未来で俺を見たら声掛けてくれよな!」
涙を拭いながら河川敷を去る武道を眺めた後、振り返ると複雑そうに場地と千冬が俺を見ていた。
「ん?なんだよ?」
『お前の戻る道も探そうぜ』
『俺らお前のマブダチだろ?』
「…えーお前らがマブとかヤダすぐ暴力振るしよ?」
『『はぁ!?』』
ゲーと嫌そうな顔をした後、『どういう事だ』とグイグイと詰め寄る2人に笑いながら俺ら3人は帰り道を帰って行った。
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絶狼(ゼロ)(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» ありがとうございます。物語の展開もかなり早く進められたので個人的に満足しております。性格はかなり友愛寄りの小説なので大雑把な子になりましたが喜んで頂けて幸いです。更新頑張りますね!お時間があれば番外編が更新されているのでお暇があれば是非是非。 (2021年10月16日 14時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - コメント失礼致します…!( . .)" 物語の展開や主人公の性格等ほんとに好きで、一気に読んでしまいました…!! 滅茶苦茶好きです、更新頑張って下さい(*ˊˋ*) 応援しております…!! (2021年10月16日 6時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» いえいえリクエストとかあれば番外編で言ってくだされば大歓迎です。お返しのお返事は結構です十分嬉しい言葉を頂けました。こうやってコメントを送って頂いて、読んでくださって嬉しいです。 (2021年10月13日 23時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - 絶狼(ゼロ)さん» わ〜〜!!!見てきました、やっぱり好きデス……!! こちらこそありがとうございます!!!!応援してます! (2021年10月13日 21時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» ありがとうございます。作者のペースで更新頑張ります。良ければこの作品で初めてコメント頂いたのが嬉しくて番外編も作ったので、お暇なお時間あれば是非 (2021年10月12日 21時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絶狼(ゼロ) | 作成日時:2021年10月9日 0時