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夫婦の朝 ページ30

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「……で?さっきの話俺がなんとかって言ってたよね」

「あー……それは、」


言葉を濁しながら必死にアイコンタクトを送る綴。悪いけど俺は助け舟出せない。ごめんな。自分でなんとかしてくれ。



「A」

『ほら水』

「ん」


洗面所から戻ってきた万里に水を注いだグラスを渡す。数秒後もう一度名前を呼ばれたので空になったグラスを受け取り、シンクに突っ込んだ。

時間的にそろそろみんな起きてくる頃だろう。至が早いのが少し予想外だがまあいい。「……ねぇ」…なんだよ。



「ちょっと何今の。何で嫁の俺差し置いて以心伝心してんの?は?万里お前ちょっとこっち来い」

「至さ〜ん、男の嫉妬は醜いっす」

「殺す」


別に以心伝心してねぇけど。なんて言っても効果はないだろう。綴は標的が自分から万里になったことにほっと息をついている。



「そういやA、前のご褒美覚えてるよな」

『おう』

「ちょっと待て何その単語。Aも"おう"じゃないでしょ馬鹿なの?浮気?浮気してんの?」

「だから男の嫉妬は醜いっすよ」

「万里お前マジで黙れ」


万里の言うご褒美は別に変な意味じゃなくて、秋組公演を無事最後までやり切ったことに対する報酬だ。至は何ですぐ浮気に繋げんのか知らねえけどちょっとは俺のこと信頼しろよ。

"それ"つけた意味本当にわかってんのか。



「つーか至さん」

「あ?」

「それあんだから別に不安になることなくね?」


トントン、と。マジギレ寸前の至に向かって自分の首筋を指し示す万里。

そんな万里に意味がわからないといった表情で自分の首筋に手を当てた至は、けれどその直後そこに何があるかを思い出したのか顔が真っ赤になった。



『ちゃんと隠しとけ。ばーか』


追い討ちをかけるようにそう言えば、真っ赤な顔を覆ってソファーに飛び込むもんだから面白くなって万里と顔を見合わせて笑った。





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作者名:杏梨子 | 作成日時:2019年5月3日 10時

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