占いツクール
検索窓
今日:144 hit、昨日:180 hit、合計:44,001 hit

夫婦の朝 ページ29

_____





「ふわ……あ、Aくん綴くんおはようございます」


綴と2人で朝食の準備中

早起きの左京よりも早く一番乗りで談話室に入ってきたのは春組リーダーで、大きな欠伸をする姿に思わず頬が緩む。



『おはよう咲也。眠そうだな。昨日あんま眠れてないのか?』

「今日が冬組のオーディションだと思うと緊張しちゃって寝れませんでした。どんな人が来るのかなぁ…」

「そういえばオーディション今日か。俺たちも劇団入ってだいぶ経つんだな」


今日は冬組オーディション当日。最後の組だと思って緊張するのはなんとも咲也らしい。最後の仲間が揃うんだし、全員じゃなくてもここに入寮する人だっているだろう。その人たちと同じ日々を歩む。

新しい生活がまた始まるんだと感じて胸が踊るのは俺も同じだ。
鍋に向き合うともう一度談話室の扉が開いて、今度は万里が顔を覗かせた。



「あー……ねみぃ。A、水」

『出してやるから先顔洗ってこい』

「Aさん、あんまり万里甘やかしてるとまた至さんにどやされますよ」

『もう手遅れだ』

「……苦労してますね」

『綴もな』


味噌汁の味見をする綴になんとも言えない表情を向けられ、嫉妬しいの嫁を思い出して曖昧に笑う。

最近じゃ万里に突っかかることは減ったが、なくなったわけじゃない。場合によって冬組の人も至の敵に判断されるかもしれないと思うと罪悪感で胃が痛む。



「万里くんは昔からAくんのこと大好きでしたよね!」

『そうそう。あいつのせいで何度教師から呼び出し食らったか』

「ああ、咲也も花咲だからその辺詳しいのか」


覚醒したらしく朝食作りの手伝いを請け負ってくれた咲也の言葉にうんうんと頷く。
当時のことを思い出して遠い目になるのは仕方ないと思うんだ。だってあいつのせいで軽く20回は放課後の貴重な時間を無駄にしたし。しかも当時の俺受験生だぞ?

万里と同じく花咲時代の後輩である咲也は俺と万里の事情に詳しい。何でも当時は俺と万里がよく学年の話題になってたとか。嬉しくねえけど。



「一時期A先輩と万里くんが……その、付き合ってるんじゃないかって噂もあって……」

「……ああ。それは至さんの前で絶対言っちゃいけないことだな。咲也気をつけろよ」

「俺が何?あ、Aおはよ」

『はよ』


顔面蒼白になる咲也と綴には悪いが、あいつさっきからそこで俺らの話聞いてたから今のは自業自得だ。





_____

夫婦の朝□←前略 期待してます。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (211 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
767人がお気に入り
設定キーワード:男主 , A3! , 茅ヶ崎至
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杏梨子 | 作成日時:2019年5月3日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。