極悪少女__HSJ (ページ5)

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コツコツと黒板に何かを書く音と周りの声で目を覚ます

教壇の方を見て目を疑った

“薮宏太 23歳彼女はいない”

と、書いたのは紛れもなく私の従兄弟の宏ちゃんだった

薮「えーと今日からこのクラスの担任をすることになりました。薮宏太です。よろしくお願いします！あ、あともう1人今日から仲間になる人も紹介します｣

ガラガラと音を立てて教室に入ってきたのはあの有名な堀越高校の頭の山田涼介だった

山「よろしく」

堀越高校は隣の街にあるいわゆるヤンキー高というやつでそこの頭をやっていた山田涼介はこの辺じゃ1番だった

赤龍という族のトップでもある

この辺の治安を決めているといっても過言ではない“族”の存在

赤龍と黒龍、ここに住む誰もが知ってる2つの族の存在

互いにライバルであって力も五分五分

このクラスのみんなは族には属さない不良だった

たった1人慧を除いては

いろいろと考えてしまった…

ふと周りを見ると口をパカーンと開けた皆と何故かニタニタしている慧

薮「山田くんはAの横の席に座っていいよ」

スタスタと歩いてくる赤龍のトップ

山「よろしく、な」

『よろしく』

挨拶を返しまた机に伏せた

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