10冊目 ページ11
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未だ口の中に記憶として残る朝食の味、興奮し切って収まらない妄想の所為で欠伸なんか吹き飛ぶ寒空の下
暗闇と色の濃度を競うくらい黒い外車の中で燥ぎ倒す僕を尻目に見詰める
そんな時、不満げに口を抉じ開ける者が一人でに煽り口調で語りだした。
「反社を顎で使っておいて随分と呑気なモンだなァ
てか、何で俺なんだよ」
『今日非番なのが
「竜胆さん」だけだと…鶴蝶さんが、』
「チッ、ざけんな」
突然視界に割って入ってきたのはヤベェ兄弟の弟の方こと紫髪クラゲ頭の竜胆さん、永遠のベビーフェイス美青年などと異名高い彼の隣は運が悪いことに僕しかおらず
幸いにも世辞が焼き付いた饒舌のお陰で難を逃れられたものの、不興を買ってしまったのか暫くの間に睨み付けられる事となる。
些か長く感じる放置プレイを脳死気分で享受しつつも、支部ツイピクTL巡回していると突として揺り動いた後止まる車両
何だ何だと騒ぎ立てる前に不意打ちで腕を引かれ、グイッと崩れた体勢のまま顔を確認する暇もなく車外に連れ出された。
慌てて面を上げればしたやったりと眉尻を下げて為たり顔の悪魔、瞬時に全てを理解して溜め息を吐く
『竜胆さん、悪戯がお得意なんスね』
「あぁ、そりゃ勿論
それより、さっさと降りてさっさと用事終わらしてくれ…なぁお嬢さん?」
気障で皮肉めいた発言に直ぐ腹を立てる訳にもいかず、代わりに目鯨を立てながらも掴まれた腕に特に着目しないで疑問も持たずに脈略も無い一方的な話を素直に受け入れて足を進めた。
だが、こんな時でもイケメンは横顔でも絵になってしまうんだからズルい
顔をボコられない限り半永続的に老若男女問わずモテるとか…ラノベか、なんて脳内クレームで茶々を入れつつも愛すべき自宅の鍵を開けようとする
が、
「あら来栖くん、こんにちは〜
今、丁度余り物持ってこうかと思ってたんだけど…そちらの方は?」
『あ、夏目さん…コンニチハ』
偶然にも鉢合わせてしまった同志のお母様
途轍もなく気不味い状況下の中、ニコニコとただ微笑む彼女が恐ろしい。
余計な事は言うなと視線を送り、踵で高級そうな彼の靴の爪先を踏んでいると漸く口を開く彼。
「Aの彼氏です。」
…は、ぁ?
ヤバい、初耳な上に意味分かんな過ぎて逆に竜総受けモノ描きたい(混乱)
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わいt - いつになったら更新してくれるんですか!楽しみすぎて死ぬって!! (7月27日 22時) (レス) @page35 id: 258f12dfbe (このIDを非表示/違反報告)
乾燥(プロフ) - くっ...好みすぎて...ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ無理しない程度に毎秒更新待ってますぬ... (2023年1月1日 18時) (レス) @page35 id: c00320f8c9 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 莉夢#梵天の信者さん» ありがとうございます!あわわ、神がおるww貴方様の作品も本当に大好きです。 (2022年10月19日 8時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 雪の兎さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります(*^^*) (2022年10月19日 8時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - あぁ、、、好きです、、、(*‘ω‘ *)最高。 (2022年9月24日 16時) (レス) @page19 id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝ん子 | 作成日時:2022年9月14日 7時