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○追記 ページ31
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文化祭は無事に終わり
先輩方は引退した。
文化祭後はまた、人気なく
この学校の美術部らしい景色が広がる。
入りたてから半年経つまでは
ずっとこの景色だった。
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「…広い」
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無駄に広いこの部屋を
独り占め。
いつも進んで絵を描く準備に取り掛かっていた自分がおかしいのか
全くやる気が出ない自分がおかしいのか
ただぼーっとしているだけで
変な虚無感を感じた。
別に、会えなくなったわけでも
ましてや卒業したわけでもないのにな。
ほぼ毎日一緒にいた思い出は
今となっては残酷な幸せに感じる。
いつまでも最高な幸せな思い出だったと感じたかったのに。
やっぱり寂しい…
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晃「俺がおらんかったらなーんもできへんな」
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閉まっていたはずのドアは開いていた
それすら聞こえないほど考え込んでいたのか。
…あぁ、やっぱり
吉野先輩がいないと何もできないみたい。
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終わり
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