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吉野先輩は椅子に座って外を眺めている。
本当にぼーっとしている。
いつも静かな部屋だけれど
今日は聞いたことのない洋楽が流れている
吉野先輩が考えた曲順らしいけれど。
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晃「ど？ちゃんと描けてる？」
「まだ、…鼻しか」
晃「鼻から描いてるんや、笑」
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当たり前だけれど、私が描いているのは横顔。
綺麗な鼻筋を描き始めただけで見惚れている重症を負っているから無理もない。
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「あ、…この曲いいですね」
晃「あー、わりとベタやな」
「……」
晃「……」
「そのベタな曲をセレクトしたのは先輩ですよ」
晃「…まあ」
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さすがに吉野先輩でも
ムッとした。
まぁそんなことも
ふっと笑ってる顔で吹っ飛んでるんだけど。
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