身の程知らず

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「あ、佐伯A、です よ、よろしく、、、？」





誰かと喋ることなんて黎以外そうそうないから



普通に




…………コミ障なのだ……




怖くなって織山くんの顔を恐る恐る伺う



でも彼の顔は私に向いていなかった




もう少し右奥



その方向に何かあっただろうか……？



あ



織山くんを描いた、絵が、ある








ーーー終わったーーー


ー佐伯A、本日普通のクラスメイトとしての生涯を終了しますー ーあざしたー





なんとも言えない空気



い、いや私の絵があまりに下手すぎて気づいていないという説も無きにしも非ず……



「これ、おれ？」


きゅるきゅるのお顔はそのまま、自分を指さす織山くん


ージ・エンドー


ただのヤベー奴だと思われているだろう




どうしようどうしようどうしよう！！！！！



こんなときだけ東大生になれないのだろうか



東大王の企画係になったら是非とも「クラスメイトの顔を勝手に書いたのがバレた時どうごまかすか」を出題したいものである





へにょへにょあたまで絞り出した答えは



「……そうです…」




こういう時は包み隠さず言うのが吉なのだ




嘘をついて上手く切り出せてもその後しどろもどろになってボロが出るのは目に見える

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