All you 65 . ページ16
…
私の日常が変わったのは、
本当に突然だった ．
いや 、必然だったのかな ．
「 ごめん！教科書忘れてきた！ 」
「 取り入っておいで〜！ 」
「 ごめん、先いってて！！ 」
移動教室先に教科書を忘れてきて
小走りで戻ると 、
誰かの話し声が聞こえる ．
「 え 〜 、そうかな ？ 」
「 うん 、俺はやっぱ真由は似合うよ 。 」
聞き覚えのある声 、そして名前 ．
「 涼のタイプにしてみてよかった 。 」
真由と 、涼が仲良さげに話していて 、
何だか入れない ．
ごめん 、って入ればよかったのに ．
私がぼんやりとしている間に 、
2人の影は重なって
ｯ … !!
思わず見てられなくて 、
一生懸命教室まで走る ．
涙が出る前に 、どうか 。
どうか早く動け 、足 ．
そう思うのに 、
階段を下がっている時
私の足はもつれて思わず目をつぶる ．
やばい 、こける …！
痛い感覚はなくて
誰かに支えられる感覚に包まれる ．
「 Aさん … ｯ ！！ 」
目を開くと 、
そこには 、困ったように、怒ったように
私を見つめる 、那須だった ．
「 那須、 」
「 俺がいなかったらどうなってたことか！ 」
「 ごめんなさい … 。 」
心配をかけたことに思わず謝ると 、
私の顔を見て、
那須は焦ったように口を開いた ．
「 そんな、泣くほど怖かったですか！？
すみません、ほんと。 」
那須の言葉に今頃気づく ．
「 私 、泣いてる、 」
つー、と涙が出ていることに気づいてしまうと
思わずまた 、溢れてしまう ．
「 こっち 。 」
那須が私を庇うようにして前に立って
手を引っ張って連れていってくれる ．
着いた先は 、
使われてない理科室 ．
「 ここ 、次授業ないんです 。 」
「 だから 、思いっきりどうぞ 。 」
いつも凛とした瞳の那須が 、
あんまりにも優しく見てくれるだから ．
留まることなく 、私の涙は流れ出す ．
いつの日か 、涼にも
空き部屋に連れて行って 、
助けてもらったことがフラッシュバックして
また 、より一層溢れ出していく ．
「 困った人だなあ 、ほんと 。 」
そう言いながら 、
背中をさすっくれる那須に甘えて
私は暫く 、泣いていた ．
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はちみつ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年12月10日 21時) (
レス) @page17 id: 25159701e6 (このIDを非表示/違反報告)
あ い り ん ご ? ?(プロフ) - 続きが気になります…更新お待ちしております (2019年8月10日 10時) (レス) id: 9b5cecc29d (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - めちゃくちゃいいところで終わってて悲しいです（ ; ; ）きゅんきゅんしてます、、、笑もう更新されないですか？？？（ ; ; ）続き是非見たいです、！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: aaf66a6ba1 (このIDを非表示/違反報告)
yvvki3(プロフ) - 面白いので更新してほしい (2019年5月1日 14時) (レス) id: 88eb561889 (このIDを非表示/違反報告)
純伶(プロフ) - 凄い面白くて、はしもっちゃんかみずきくん、どっちにくっつくのか気になります！更新楽しみにしてます！ (2019年3月12日 1時) (レス) id: 37ccf5e332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 あおと | 作成日時：2018年8月10日 17時
