人間AIの姫とヤクザの王子【碧棺左馬刻】 (ページ5)

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Entering the AI society 3 ページ5

Aside

とうとう中王区へ行くがやってきた
友達と合流をして中央区を目指す

大きな塀で囲まれた中王区は厳重な警備が施され簡単には入れない
手術の詳細が書いてあった封筒の中に中王区の通行証が入っておりそれを持参する

「それにしても近くで見ると大きいなぁ」

『そうだね。そろそろ入ろっか』

通行証を党員に見せて中に入れば中央に大きな塔が聳え立っている

周りを見渡せば女性しかいない
まあ中王区は特例でない限り男性は入れないからね

「ようこそお越しくださいました。お部屋へ案内いたします、どうぞこちらへ」

党員の後ろをついていき区内を進んでいくと白くて大きな箱のような建物が見えてくる

待合室に案内されるとそこには何人かの女性が待機していた

緊張した面持ちで座っておりピリピリした空気が肌に突き刺すように伝わってくる

待っている人たちが次々と呼ばれていき、ついに私が受ける番が来た
重い足を無理に動かし椅子から立ち上がる

「A、いってらっしゃい。」

『行ってきます』

手術室に入ればひんやりとした空気が肌にまとわり付く

周りは初めて見る機械で埋め尽くされていた

「A様の執刀医を務めます、生駒と申します。宜しくお願いします」

『こちらこそ宜しくお願いします』

手術台に仰向けになると大きな丸型のライトに照らされた
麻酔科医が私の腕に針を指し麻酔を打ち始める
私の意識はそこで途切れた

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麻酔の打つ場所は腕や背中など手術をする部位によって違うと思いますが、この作品ではどんな手術にしろ腕から投与するという設定にしました