占いツクール
検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:12,573 hit

虹のような輝き ページ5

「新入りー、環境観察どうー!?」

 風は、笑ったりするのか。怒ったりするのか。焦ったりするのか。
頬に当る風を感じながら、そんな疑問を心に抱く。
そして、その風に揺らされる花は、どんな気持ちを抱いているのだろう。

 俺達と同じような、感情を持っているのか。

「動けないし喋れないしで、不安だろうな。お前も。」

 と、そこで。青緑が不安そうな顔をしながら顔をのぞき込んできた。

「う、わぁ!?」

 突然現れてきたもので驚き、後ろに仰け反る。
しまった、さっきの話も聞かれていたのだろうか。全く気づかなかった。
まだ理解のある宝石だったらよかったものの、よりによってこいつだ。

「大丈夫新入り…? 仕事のストレスでノイローゼになったの…?」
「うるさい。仕事をしていないお前には言われたくないな。」

 自分でも気にしている所をつかれ、青緑は頬を膨らませる。
一体こいつのこの顔を見るのは何回目だったか、何かと突っかかってくるんだよな。
こんな事をしていないで、他の事をしていればいいものを。

「あら!」

 後ろから聞いたことがなく、明るい声がする。
声がした方に振り向けば、美しく薄い虹に光っているような髪を持った宝石が居た。
眩しい、反射的に口からそんな言葉が漏れる。

「私はダイヤモンド、初めましてクリソコラ。」

 眩しい、眩しすぎる。
綺麗な見た目に綺麗な声に綺麗な性格、すごく眩しい。

「あーっと…あ、あ。初めまして。」

 自分もそう返すと、いい子ねー!と言いながら頭を撫でられた。
これは_実際年下だが、子供扱いされていないか?
その時、上手い事ダイヤモンドの髪に光が当たり、まさに虹が出来たかのように輝く。
虹の輝きは、自分には到底真似できないだろうとすぐに理解できた。
こんな宝石に、自分はなりたいのだろう。なれないとはわかっていても。

「気軽にダイヤって呼んでいいからね〜!」
「わかった、ダイヤ。」

 直後、光が当たらなくなってダイヤの髪が光らなくなる。
それを見れば勿体ない。そんな、自分でもよくわからない気持ちを心に抱いた。
 この勿体ない、という気持ちはなんなのだろうか。名前はなんとなくわかっても、それ自体が何なのかはさっぱりだ。

「ねぇダイヤ、ボルツは? 一緒じゃないの?」
「ああ、ちょっと、ね。」

 目を伏せて、ダイヤは言う。
___今、不穏な風を肌が感じ取った。

「…さて、二人共。ちょっと伏せていてちょうだいね。」

 

羨ましい→←新しい仕事は



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定キーワード:宝石の国 , オリキャラ , 二次創作
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年6月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。