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歪む空 ページ40

今日も空は、雲1つない青色だ。
あれは、悩みも何も持たない誰かの心でも表しているのだろうか。
俺の心とは大違いだと。ただ、肌にぶつかる風を感じて思った。

「暇ねぇ。」

と、隣に座るダイヤが言う。
今日も相変わらず見回りだ、今回は虚の岬の。
だが月人が現れる気配は全く感じられず、ダイヤも俺も完全に暇をしている。

「そうだな。」

1つ欠伸をして、草の絨毯へ身体を預ける。
勢いよく飛び込んだが、草が衝撃を緩めヒビは特に入らなかった。
柔らかな音が耳元で鳴る。無意識に瞼は閉じ、眠気が襲ってきた、が。今は飽くまで見回り中だ。
ぐっすりと寝てしまえば先生からの数時間お説教コースだろう。

「…アマゾナイト。もし僕が寝ちゃったら起こしてね。」
「俺が寝てなければな。」
「けちぃー。」
「起きてたら起こすさ…って、ん?」

仰向けになっていれば、嫌でも空が目に入る。
そして、肌も不穏な風を嫌でも感じる。
不穏な空気に眉を歪めて、上半身だけを起こして辺りを見渡す。
丁度、ベニトが焦った様子でこちらへ向かってきていた。

「3重の異形だ! 2人も応援を!」

あぁ。退屈だったし、これは丁度いい。
腰につけてある剣を手に取り、立ち上がる。
ダイヤもほぼ同じタイミングで立ち上がった。

「あぁ、すぐ。」
「やっちゃいましょ。」




俺達2人が着いた時には、既に先生は到着していた。
その拳は、地を歪ませている。
不気味に立ち尽くす謎の月人のようなものに、拳は当たっていなかった。
流石にこの場にいる全員、不審に思っている事だろう。

それを、口に出さないだけで。

「フォス。これを、斬ってくれ。」

近くに居るフォスに、先生が言う。
声色はどこか不穏なものだった。

「どうして僕が。」
「ボルツでも、アマゾナイトでも構わない。」

言われれば、剣を力強く握る。
風で揺れる空青の髪が、視界の端をチラついて注意が散漫になる。
髪といえば、いつの間にかフォスの青と金が混ざる髪が短くなっていた。

「私はこれを壊す事が出来ない。」
「これが何なのか、教えてくださるなら。」

フォスが言い終え、俺は思い切り剣を振りかざす。
が、直後。フォスが俺よりも先に月人を斬り霧散させた。

「先生、これはなんですか。」

フォスが剣をしまった後に尋ねる。

「知らん。」

先生は表情1つ変えず、返事を返した。

「あぁぁぁぁ! うそだー!」

ーーフォスはやはり度胸が人一倍強い。
そこは、唯一俺が尊敬出来る点だ。

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作者名: | 作成日時:2018年6月3日 20時

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