9話 ページ12
定期テスト終わったのもつかの間、社畜(学生)とマイペースが同時に来ました。
家に帰って電気をつける。親はまだ帰ってきてなかった。
ピロン
『…早いなぁ』
無意識に口元を緩ませメッセージアプリを開く。相手は勿論鳥井だった。
zm〈起きとる？ 早速やけど三日分送るわ！字汚いけど頑張って解読してな！！〉
〈うん。ありがとう〉
返事をしたと同時に10枚ほどの写真が送られる。そしてまた通知が届いた。
zm〈今日教室にGが出てな、女子は勿論うるさかってんけど大先生も震えてトントンにしがみついとっておもろかったで！〉
(…大先生？トントン？〉
女子の悲鳴は隣のクラスまで響くだろうなぁ…と思いつつ首を傾げていると写真とともに返事が来た
zm〈小学校からの友達やねん。ほかにもおるんやけど、おもろい奴ばっかりやで！〉
あぁ、豚平だからトントンね、と写真を眺めて納得する。
その隣に言葉通りしがみついている眼鏡の男子がおそらく大先生という人なのだろう。何がとは言わないけどSAN値チェックしてぇ。
〈楽しそうやね。鳥井含めて中々個性強そうに見えるけど〉
zm〈www 新田もゾムって呼んでや、そっちの方がやっぱ慣れとるわ〉
〈いいね、ゾムって名前。〉
zm〈せやろ！ な、俺だけは不平等やんか。新田の名前も教えてや〉
〈ああ、新田 Aって言います。〉
zm(え、めっちゃええやん！これからそっちで呼ぶ！)
(はいはい、好きにしていいから。)
zm(おやすみな、A！)
〈うん、おやすみ〉
おやすみ を家族以外に言ったのはいつぶりやろう。一言だけと言っておきながら長々と話してしまった…
『久しぶりに友達を作るのも、悪くないもんやなぁ』
朝にスッキリ起きられそうな気がする
いつまでこの仲が続くか分からないけれど、今だけでも夢を見ていい気がした
そのあと改めて画像を見たけど、ノート取りで初めて見せてもらったノートは別人だったのかと思うほどには解読に苦労したことは本人には言わないでおこうと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流星(プロフ) - ミジンコのハルさん» 短い間でしたが僕にも経験がありますので、気持ちがわかるとは言いませんが、いたずらに傷つけないよう心掛けていたのでそういってもらえてこちらもほっとします。お話としてはペースが速まることもあると思いますが、ハル様は焦らずゆっくりしてくださいね。 (2022年10月8日 19時) (
レス) id: 9f0773db2a (このIDを非表示/違反報告)
ミジンコのハル(プロフ) - 初コメ失礼します！私も保健室登校している者なんですが、凄いお話に共感できて読んでいて凄い楽しくて救われてるような気がします。教室に入れる「いつか」が頑張っても来ないっていう所が凄い共感でホントに好きです…これからも更新頑張ってください！次が楽しみです (2022年10月8日 17時) (レス) @page7 id: 00a42c556d (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 光さん» ありがとうございます！今のところ投稿頻度は安定していますが、気は抜けないので頑張っていきたいです。 (2022年10月7日 11時) (レス) id: 9f0773db2a (このIDを非表示/違反報告)
光 - 続き楽しみです！！ (2022年10月7日 9時) (レス) @page6 id: 1eb1862fc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流星 | 作成日時：2022年10月4日 23時
