13話 ページ13
お前また試合出ないのかよ！
「えっ！？」
「まだ具合が悪いのか？」
「…すみません」
「…いいだろう」
いいのかよ。
とりあえず剣城が欠場ということで、俺がスタメンに入った。九坂がベンチへ。
えー、相手のフォーメーションは見た感じ2-5-3…攻撃特化か。ワンチャン俺点決められるぞこれ。頑張ろ。
「ねえ、アースイレブンの皆さん。ポワイ達、あれからちょっと考えちゃったの。やっぱりサッカーの実力で勝負しないとダメよね〜って。ポワイ反省！」
嘘つけ。心を読めた方がいいんじゃないのかよ。
「…それってつまり、俺達の心は読まないってこと？」
「そういうこと。だから今日は、お互い正々堂々戦っちゃいましょ」
そうしてポワイは去っていった。やばいこっち見られた。
「みんな。この試合、相手に心を読まれることを前提としてプレーするんだ」
俺が言う。
「そうですね、ああいって油断させるに決まってますよ」
試合開始のホイッスル。瞬木が一気に敵陣に突っ込む。
瞬木のドリブル突破。必殺技もないのによく抜けるな。
松風にパス。相手の動きがあまりサッカーバトルの時程早くない。しかし取られる松風。
瞬木のフォローによりボールはアースイレブンへ。
「橋田！」
神童からのパス。
「うおっ！」
なんとか足を伸ばしたから取れたものの、かなりギリギリだった。
「いくぜ！ウォールブレイカー！」
今回もポストに蹴り込む。しかしがっちりキャッチされてしまった。
この技じゃもう決まらないみたいだな。新しい技が欲しいかな…剣城みたいなシュートかな…
ゴール前まで攻められるも、瞬木が取り返す。てかお前そこまで下がるか普通。フォワードじゃねーの？
何故かニヤニヤしている相手。可愛い顔して性格悪そうやなぁ…
あ…やべ。心読まれた？
野咲にボールがいく。
「ビューティフルフープッ！」
どこから出したそのフープ。
瞬木へのスルーパス。
「パルクール、アタックッ！」
「アクアブレスッ！」
口から放たれた涎が、ボールの行く手を遮る。
ボールは前方に弾かれた。
相手のFWにボールがいった。カットに入ろうと思ったんだが、ボールの速度が異常なまでに速かった。
「トレースプ」
「リキッドフロウ！」
皆帆が抜かされる。マズイ、1対1だ。
「バブルボイルッ！」
「ライジングスラッシュ！」
しかしボールはその爪の壁を突き破った。
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名無(プロフ) - 星猫さん» 初めまして！お褒めの言葉と高評価、ありがとうございますっ！ (2021年9月8日 19時) (
レス) id: 91adb283d3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月8日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2020年2月18日 20時
