誘拐 (ページ7)

今日:8 hit、昨日:11 hit、合計:268,926 hit

朝ページ7

.

目を覚ますと、ジュリさんはいなかった。

ただ、机の上に置き手紙と
コンビニで買ってきたであろう
サンドウィッチとりんごジュースがあった。

りんごジュースはすっかり常温になっていて
それくらい前に外に出て買ってきてくれたのかな
なんて思うと今までそんなことなかったから
とてもあったかい気持ちになった。

置き手紙には丁寧に全て漢字にふりがなが付いていて

おはよう！

手錠(てじょう)かけてないけど、
逃(に)げちゃだめだからね！

逃(に)げようとしても監視(かんし)かめら
付(つ)いてるから無駄(むだ)だよ～

もうすぐしたら俺(おれ)の仲間(なかま)が
家(いえ)に入(はい)ってくるけど
あんまり気(き)にしないでね！

じゃあ俺(おれ)は仕事(しごと)行(い)ってくるわ！

私が歯磨きやお箸などが使えなかったから
置き手紙も時間をかけてわかりやすいように
かいてくれたんだろうな

人殺しなはずなのに、命の恩人だと感じてしまう。

ジュリさんの優しさを感じていると玄関の開く音。

ジュリさんの仲間のかたかな？

目線を向けるとたくさんの荷物を持った男の人。

男の人は私の目線をよそに、
淡々と荷物を部屋に置いていく。

？｢あいつマジで荷物多すぎんだろ、
これでラストか。はぁー疲れた。水飲も。｣

｢あ、えっと、｣

？｢ん？何？あー。俺は樹の友達。
情報屋やってるから基本的なことは知ってるよ
とりあえず服はこの袋から選びな、
ジュリの服ぶかぶかでしょ｣

袋を見てみると可愛い洋服が沢山詰まっていて
部屋着っぽい物を見つけると脱衣場に行き着替えた。

これもジュリさんからかなと思うと、とても嬉しかった。

.