太陽の末裔途中まで書いた。 (ページ8)

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「VIP、しかもアラブの今の革命者か、、、」
［世界的にも今、重要な人物です。］

厄介ごとどころじゃないだろうこれは、と彼を見やれば不自然に視線を逸らした。
あぁ、腹立つ。

［VIPのカルテです。］
［、、、えぇ。］

厄介ごとだけじゃなく、あの2人の関係性も。
まぁ思った通り。
綺麗で芯があって、でも可愛げも十分。
彼の好みどストライクだろう。

「カルテなんて意味ないのに、、、」
［？］

彼が私を見たのを感じたが、目の前の会話を聞いてる方が理解できるだろうと無視させてもらった。

VIPのカルテなんて国家機密レベルの情報だ。
そんなものを、わざわざこんなところにいる医者に見せるとはとても思えない。

、、、けど。

［カン先生、軽い治療と手術、どちらもできるように準備しましょう。］

一斉に視線がこちらに向く。
、、、ちょっと居心地悪い。

〈彼の治療をさせてもらえるとは思えないけれど、もしすることになって準備するなんて時間の無駄だわ。救えるものも救えなくなる。〉

韓国語も限界があるので、英語にさせてもらったが真意は伝わったらしい。
颯爽と動き出した彼女についていくようにして私も動き出した。