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、、、さて。

[一応、もう一度自己紹介を。安室ゆゆです。医師免許を持ち、手術資格もあるのでメディキューブ実施の視察に。ちなみに一般人です。]

端から聞いたら訳がわからないことだろうが、無言で頷くソ・デヨンさんに軽く微笑む。
話が早い人だ、助かる。


[韓国語が話せるんですね。]
[いえ、少しです。基本は日本語と英語。]

変なところあったら教えてくださいね、といえば彼も軽く笑った。

〈では、私はこれで。しばらく、お世話になります。〉
〈こちらこそ。〉


終始相手をしてくれた副隊長さんに感謝をしつつ、その部屋を後にした。


「、、、また、かっこよくなってた。」


わかっていた。
外見が綺麗なわけでも可愛いわけでもない上に、性格も可愛げがないと来たもんだ。
涙なんてそんな簡単に出てこないし、私はきっとあの人に普通の女の人がするように縋ったりできない。

それに加えて基本言語が違う。
今でこそ韓国語を多少話せるが、昔はからっきしだった。

そんな私を。
彼がそばに置く選択をするはずないことは、わかっていたのに。


「彼女、とか。」

下手したら、奥様とか子供とか。
いるの、だろうか。

「やっぱり、ちょっと、」


8年も経っているけれど。
でも、やっぱり。
、、、胸が痛い。

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2021年1月17日 21時

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