太陽の末裔途中まで書いた。 (ページ19)

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激しい揺れ、訳も分からないほどの自然による圧力。

「っ、、、」

絶句した。
医療チームが帰る。
そう聞いて、諜報員としての務めをこれから本格的に開始しなくてはと思っていたのに。

［痛い、］
［助けてくれ！］
〈いたい、痛いっ、、、！〉

あちらこちらから聞こえる叫び声。
、、、やるしかない。
私は、医師だ。

〈トリアージをしましょう。〉
［［！！］］

すでに飛行機に乗ったカン先生、サンヒョン先生。
今、1番医師として経歴があるのは私。
例えそれが、本職じゃないとしても。

［あとこれもね。必ずみんなにあげて。軍の人にもよ。場合によってはあなたたち自身も。足りなくなったら言って。］

順番に、色を分けて。
そして一緒にチョコレートも渡す。

［チョコレート、ですか？］
［疲労回復糖分補給！頭をしっかり回して、正常な状態で対応しましょう。］

そう言って、走り出そうとした時。

［みんな！！］
［［カン先生！］］

先に空港に行ったはずの彼女たちが帰ってきた。
、、、戻ってきた、か。

それを横目に今度こそ走り出す。
ここからは時間と、体力と。
私の持ってるすべてとこの災害との勝負になる。

「負けないわよ、絶対、」

この手に溢れるほどのものは救えない。
それは正しい一般論だ。
だったら。

「この手をどんなに伸ばしてでも、例えぶっ壊してでもっ、」

守ってみせる。
CIAの威信にかけて、私自身の誇りにかけて。
そして、

ー［よく頑張った。］ー

、、、あの人に向ける私の想いにかけて。