検索窓
今日:25 hit、昨日:10 hit、合計:9,417 hit

15 ページ15

[びっくりした、韓国語喋れるようになったんですね。]
[ちょっとね。]

彼女の荷物を置くその空間にお邪魔して、ベッドに腰掛けながら彼女の荷ほどきを軽く手伝う。

[それと、先輩も日本語理解してる感じじゃなかったですか?なんですか、あの人二股でもかけてるんですか?]
「ちょっ、」

なんてこというんだ、とミョンジュを凝視する。
そういえば私も彼女も、相手の名前を出して話したことはなかったかもしれないから改めてお互い理解したってとこか。

〈日本語は確かにね、驚いたわ。でも違うわ、見たでしょう?あの人にぞっこんなところ。〉
[でもわざわざ覚えますか?なんのために?日常会話まで持ってくのなんて、〈あの人なら簡単よ。器用な人だもん。〉


否定できないあたりが辛いとこなのだろう。
やれやれって目で私を見るのはやめてほしい。
でもミョンジュの優しいところは、自分は会えないのに、とか私に押し付けがましく言わないところ。
私には私の苦悩があったこと、ちゃんと理解してくれてる。

[会えてるうちが華ですよ。]
[そうね、目に焼き付けとくわ。]


焚きつけようとしてくれてるのはわかるけれど、軽くスルーさせて貰えば、ながーいため息をつかれた。

[お似合いなのに。カン・モヨン先輩より。]
〈そんなことないでしょう、あの人の方が美人で可愛らしいわ。〉


珍しく食い下がるなと思いつつも、それにも軽く返事を返せば可愛い瞳で睨まれたので。

〈じゃあね、医師として、これからもよろしく。〉
[ちょっと、ゆゆさん!]

じゃ、と手を上げてメディキューブに逃げ出した。

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:太陽の末裔 , 途中 , ヒヨコ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒヨコ | 作成日時:2021年1月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。