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渡「Aちゃんってさ、」
『…はい』
渡「正直ふっかのことどう思ってる？」
『え？』
思わぬ質問に私はぽかんとしてしまう。しかし渡辺くんは興味津々って顔でこっちを見てる。
どう思ってる…？どういうこと？
質問の意図が分からなくて困っていると、彼の隣の岩本くんが渡辺くんの肩を揺らした。
岩「翔太、おまえそんなこと急に聞くなよ、」
渡「いやだって、気になんじゃん」
「探りいれんのも必要だろ、」「ばか、その質問じゃストレートすぎんだって」となにやら小声で言い合っている彼らに首を傾げていれば、
そんな私に気づいた岩本くんが「ごめん気にしないで、」と柔らかく笑った。
岩「Aちゃん、ふっかとは幼馴染なんだよね？」
『え？あぁ、…はい』
岩「家も近所なんだっけ？」
『そう、ですね』
岩「ふっかってどんな奴だった？昔、」
どんな、奴……、
そう聞かれて、じわじわと少しだけ昔の記憶が頭の中に湧いてくる。
『……今ほどは明るくなかったかも、』
岩「へぇ、」
『でも、根本はあんまり変わってないと思う』
…だから、困る。
私が好きだった彼が、まだそこにいるから困る。
着崩した制服とか、クラスの子たちから聞く噂とか。
他の人といる時の彼は全然違う人になったみたいなのに、私といる時は昔と変わらないように思えて。
それが、私の決心を惑わせる。
深「なーんの話してんの」
『っ、』
どこからか、不意に私の肩に触れた誰かの手。
顔を上げれば辰哉くんが私を見下ろして笑ってて。
渡「ふっかが昔どんな奴だったかって話」
岩「えー、俺どんな奴だった？」
渡「今程は明るくなかったけど、根本はあんま変わってねーって」
そう言った渡辺くんにへぇと返すと、辰哉くんは椅子に座って私の方を向いた。
そして、わざとじっくり絡ませ合うように視線が交わる。
深「変わってない？」
『え、』
深「Aの目には俺はあの頃のまま映ってるってこと？」
その言葉に小さく首を縦に動かしたら、
深「そっか、よかった」
辰哉くんはそう言って嬉しそうな笑みを浮かべた。
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こゆき(プロフ) - さゆさん» コメントありがとうございます…！更新頑張ります！！ (2020年11月29日 10時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - 楽しいです！更新楽しみにしてます(^^) (2020年11月26日 23時) (レス) id: 04307595de (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - (名前)ひなさん» いつもありがとうございます…！自己満の拙い作品ですが、好きだと言っていただけて本当に嬉しいです！さらに楽しんでいただけるよう、更新頑張ります…！ (2020年10月18日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ひな(プロフ) - うわあ新しい作品もめちゃめちゃきゅんきゅんします…！！ほんとにこゆきさんの小説好きすぎて…毎日見てます！！しぇあはうすの住人もハニーシュガーの誘惑も楽しみにしてます＾＾ (2020年10月12日 16時) (レス) id: cc80ef896f (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - さーたんさん» コメントありがとうございます…！描写とても考えながら書いているので、そのように言っていただけてとても嬉しいです！今後もよろしくお願いします…！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年10月5日 23時
