輝く空は知っている

6・どうしてこうなった…？ ページ7

「…ん。」

次に目が覚めると、真っ黒な部屋に閉じ込められて

いた。

後ろで手を結ばれいて、動かせそうにない。

これって、誘拐っ！？

どど、どうしよう。

私、何かした？

どうして…

“普通”の私がこんな目に遭わなくちゃ、いけないの。

ううん、“普通”じゃないか。

そんなことより、ここから出る方法を探さなくちゃ

ね。

うーん。

ドアは一つしかない。

鍵はしまってるだろうし…

出られそうな窓はない、か。

ジャラ

あれ？

手についてるのって、ヒモじゃなくて…

…手錠？

手錠って、どうして。

わざわざこんなに念を入れなくても、いいのに。

それほど大事ってこと？

私を使うことで何か利益があるってことだよね。

はっ。

もしかして…特別な力？

おじさんが言ってた。

あの？

本当にすごい力だったんだ。

「……で、さんに……だな。」

「ああ。やっと、……うな。あと、ひ……。」

「と……の力を……ている、奴が……われ…ば。」

声…？

外から聞こえてくる。

あっ、まさか。

犯人の声！？

途切れ途切れにしか聞こえなくて、よくわからなか

ったけど、大切な、話だよね？

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片山 悠飛

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